気持ちのサンドバッグ

気になったことを調べて、まとめたり意見を書いたりします。あくまで個人によるエッセイなので、事実関係の確認はご自身でお願いします。

【大学受験】予備校の夏期講習って行く価値あるの?

予備校の夏期講習を有効活用しよう。

Photo via PEXELS

 

夏期講習に行ったほうがいい理由

ゴールデンウィークを大体越えたので、そろそろ夏期講習の話題を出してもいいだろう。

 

夏期講習は、中学生の頃ぐらいまでは親に無理矢理行かされる悪徳な行事だと思っていたかもしれない。

しかし、高校まで上がると重要性はだんだん増していく。

授業に追いつけなければ留年の可能性があるし、受験に失敗したら浪人して学校の保護から解き放たれてしまう。

 

たしかに、

  • 夏期講習なんて金儲けの手段
  • 講師が平気で嘘をつく
  • あからさまな人気取りの講義をする
  • 信用できない

と思う人もいるかもしれない。

だが、夏期講習には、それなりのメリットがある。

 

この記事では、大学受験の際、予備校の夏期講習に行くメリットを挙げ、その後でそのデメリットを列挙する。高校受験の人は塾に読み替えれば大体通用するはずだ。

 

 

 

 

評判で講師を選べる(16/5/15 修正)

通年で予備校に通う場合、コースごとに授業が割り当てられるため、こちらから講師が選べない場合がある。

だが、休暇期間中の講習に関しては、講師を選ぶことができる。

インターネット上の評判や、実際に通っている人の話を聞いて、受けたい先生を決めよう。

 

在籍生も同様で、例えば英語や国語では、顔見知りの先生からいつもと違う科目を習うということができる。

筆者の場合、刺激を受けた先生の授業をわざわざ千葉県から東京まで受けに行った。

 

特に、予備校によっては、英語の長文読解の他に英作文講座や英文法講座があったりして、関わる英語の先生が多いはずだ。

国語でも、私立や国公立に特化した講座が普通の現代文や古文とは別にあるかもしれない。

その先生の中から、この先生についたら成績が伸ばせると思う先生につくことができるのが夏期講習の魅力だ。

 

夏期講習で先生が選べる予備校もある。

在籍生はいつも受けている先生の別の授業も受けられる。


在籍生ではない人のために詳しい解説がある

夏期講習では、ポイントを一から教えてもらえる。

これはもちろん、在籍生にとっては復習の面で役に立つ。

 

一方で、普段予備校に通っていない人は、その人たちが夏休みまでの3か月で習った内容を短期間で教えてもらうことができる

もちろん全てではないが、大事なポイントを習えるとすれば非常にお得だ。

 

学習スタイルを見直そう

ところで、予備校に通っていない人の中には、勉強がはかどっていないという人もいるのではないだろうか?

 

そういう人の中には、文字を読むことや家庭教師とのマンツーマンが性に合っていない人がいるはずだ。

でも、本当は音から学習したり、講義を受けた方がより多く吸収できる人もいる。

 

夏期講習はそうした学習スタイルがわかるいい機会だと言える。

もちろん、この機会を生かして、情報を吸収し、成長することも忘れないでほしい。

 

夏期講習では、1学期までに予備校で教えた内容をおさらいしてくれる。

 

在籍生同様のサービスを受けることができる

予備校にもよるが、夏期講習中は予備校の施設を使うことができる。

 

よくコーヒー1杯200〜300円のカフェに入り浸っている受験生らしき人がいる。

作業は進むかもしれないが、集中できるかといえば微妙なところだ。

 

むしろ、静かな環境に身を置くことも、受験においては重要である。この機会に、予備校の自習室を利用しよう。

場合によっては、赤本の貸し出しサービスを受けられるかもしれない。

まだそういう時期ではないかもしれないが、使いたい人は積極的に使ってみよう。

 

逆に言えば、在籍生にとっては、夏期講習生がいることでサービスが使いづらくなるかもしれない。

普段の恵まれた環境に感謝しろというのは言い過ぎかもしれないが、それほどよい環境に自分が置かれていたことに気づくよい機会だろう。

 

私がいた予備校の場合、講習で訪問した系列校の自習室も利用することができた。

早めに行って使わせてもらうのも手かもしれない。

 

夏期講習の受講生は予備校の施設が使わせてもらえる。

 

夏期講習の問題点

行っただけで出来た気になってしまう

ありがちな話だが、予備校に行ったということに満足してしまい、きちんと予復習ができていないというケースがある。

 

予備校の基本は、問題を解いてきて解説を聴くことだ。問題を解いてこないことは論外である。

 

一方で、復習となると何をやっていいかわからないかもしれない。

私の場合、テキストとは別に問題集を買い、授業で習ったテクニックや知識を試していた。

他の記事でも触れているが、大事なのは正解かどうかではなく、その思考過程があっているかだ。

 

解説もしっかり読もう。

こうしてテクニックや知識を使いこなしてこそ夏期講習に行ったと言えるのであって、講義を受けただけでは、数万円払って地蔵をやっているのと同じだ。

 

費用がかかる

夏期講習にはお金がかかる。これは仕方ないことだと思う。

 

しかし、夏期講習にかかった費用と、あなたが浪人した場合にかかる費用を比べてほしい。

あるいは、夏期講習にかかった費用と、そのおかげで合格した場合に得られる利益を比較してみよう。

受けた方が断然いいことがわかる。

 

もちろん、本当にお金がなくて受けられないなら、無理に受ける必要はない。でも、払う金があるなら受けた方がいい。

 

夏期講習なんかつまらないと言っている人が世の中にはいるかもしれない。

だが、その人たちは学習スタイルが音声からの学習ではなく、また、知能が普通の人より高い可能性がある。

彼らが予備校から得られる利益は相当低いだろう。

 

無駄に勉強時間が削られる

移動や予復習によって勉強時間が削られたことは残念ながら否定できない。

だが、必要な授業だけ受け、それを元に勉強することで、確実にあなたは成長できるはずだ。

 

遠くに行って授業を受ける以上、それには十分な理由があるはずだ。

その理由に見合わない距離なのであれば、受けに行く必要などない。

 

それに、授業の効果を高めるためには、予復習は絶対不可欠である。

それを怠るようでは、あなたが払った大金は無駄になるだろう。

 

 

このように、予備校はうまく使えば受験の役に立つが、使い方を間違えると無駄に金を取られるだけになる。

一番覚えておいてほしいことは、予備校が受験するわけではなく、あなたが受験するということだ。

主体性を持って行動することが大学受験攻略の最大の鍵だということは、大学受験を経験した人の多くが思っていることであろう。

 

夏期講習中はしっかり勉強して元を取ろう。