divergent's blog

ブログは報道機関ではなく、一般人の意見です。鵜呑みにはしないでください。(2017/6/23 URLを変更しました。)

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新参を叩き潰すような古参は叩き潰されろ

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Photo via PEXELS

 

ファンと課金は関係ない

某所の某記事が炎上していたので、私なりの見解をまとめてみた。「アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ」を知らない方も、わかる範囲でいいので目を通していただけたら光栄だ。

 

 

 

アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ(デレステ)とは

デレステは、ライブ(音楽ゲーム)を通じてアイドルとプロデューサー(プレイヤー)の信頼関係を築き、「ファン」*1を増やすゲームである。アイドル(の描かれたカード)を駆使しながら音楽ゲームをクリアすることで、アイドルのプロデューサーに対する親愛度を高め、「担当」としての称号や「コミュ」と呼ばれる個別ストーリー*2を解放していく。

 

「ファン」・担当・親愛度

結論から言えば、システム上は課金して(課金アイテムを購入して)いなくても担当を名乗れる。ゲームシステム上は、「ファン数」が10万を超えた時点で担当の称号が獲得できるのだ。それが20万・30万と増えるたびにグレードアップしていく。なお、担当の称号を持っているからと言ってそのアイドルを使い続けなければならないわけではない。スキルの相性や必要性に応じてユニットを組み替えていくのが賢い遊び方だと思われる。


このファン数はアイドルごとに設定されているものだが、親愛度はカードごとに設定されている。親愛度が一定の値を超えると、プロデューサーを慕っている旨のメッセージが表示される*3。これが最大値になると、カードの性能が強化されたり、特訓(他のソーシャルゲームでいう進化)ができるようになったりする。はたから見れば虚構でしかないのだが、デレステにおいて愛は遍在している。ゲーム内では表現されないプロデューサーからアイドルへの愛もまた、存在するのかもしれない。

 

ファンとは

A person who has a strong interest in or admiration for a particular person or thing:

fan - definition of fan in English | Oxford Dictionaries

 

ファンとは、ある物事に対して、強い関心を持ち、あるいは感服している人のことを指す。定義上、行動によってファンであるかどうかは定まらず、あるいはファンの程度が決まることはない。たしかにファンという言葉は、関心によって、ファンが何らかの行動を起こすことを示唆している。でも、必ずしも課金アイテムを購入したり、ライブイベント等に参加したりするわけではない。


デレステのファンがするであろうと考えられるのは、ゲームをプレイすること、CDやグッズを買うこと、ライブイベントに参加すること、個人や身内で何らかの行動を起こして楽しむこと(創作活動やオフ会)などである。繰り返しになるが、行動を起こしたことでファンのレベルが決まるということはない。没頭の程度や課金額によって商業上の貢献度に差は出るだろうが、それはファンという言葉の定義には関係ない。

 

熱狂的なファン

アイドルマスターは長期シリーズということもあって熱狂的なファンが多く、デレステには詫び石*4ならぬ詫び課金*5という言葉まで存在する。コンテンツを買い支えたい層が多くいることがこのコンテンツが長く続いている理由だろう*6

 

急上昇する敷居

こうした熱狂的なファンがいるということは、敷居を上げてしまう要因でもある。通常のアニメや漫画でも、ライト層がファンを名乗ると「にわか」だと叩かれる場合がある。それが半匿名のSNSソーシャルゲームで行われてしまう恐れがあるのが、今の時代のあらゆるファンが置かれた状況である。デレステで言えば、今回のように担当という用語の意味を極端に狭めて解釈し、新規ファンに強要する一部の「重課金者」がそれに当たる*7。しかし、敷居が高すぎると新規ファンが参入しづらくなってしまう。100万円を課金することを強要されるゲームを誰がダウンロードするだろうか?

 

LIVE PARTY

デレステのゲーム内定期イベントの一つに、「LIVE PARTY」というものがある。これは5人のユーザーで1つの曲に挑むという協力戦イベントである。このイベントは協力戦と言えば響きは良いのだが、全体主義的なイベントでもある。つまり、音楽ゲームが得意ではない人と強いカードを持っていない人は参加を憚られるのだ。


それだけにとどまらず、得意だと思っている人も失敗できないプレッシャーの中でプレイをしなければならない。これが本当にPARTYであれば、失敗しても「ドンマイ」と笑うだけで済むのだが、画面の向こうの4人は本当に笑っているのだろうか? このようなムラ社会的なソーシャルゲームは苦行だろう。新規ファンの参入のためにも、重課金者や古参のファン・音ゲー熟練者が威張り散らすような風潮はなくすべきだ。もらえる報酬やスコアが多少低くても、笑って許そうではないか。パーティのゲームで負けたことを一生根に持つ人がどこにいる?

 

好きであることは自由

好きであるという感情は多様であり、自由だ。好きなアイドルがいるのであれば、そのアイドルのために課金すればいい。担当アイドルの絵が描かれたシーツで眠ったっていい。しかし、好きを形にすることが必ずしも偉いことだとは限らない。どんなにドーナツが好きでも食べ続ければ太るし、どんなものでも好きを誇示しすぎると引かれることだってある。


一方で、ユーザーが好きを形にしなかった結果、滅びていくコンテンツがあることも否定できない。でも、それはお金になるような好きを作れなかった公式の責任でもあるはずだ。そこで課金するファンがすべきことは、課金する人が増えるようコンテンツを広めることであって、課金しない人を「ファンを名乗るな」と蹴落とすことではない。課金するにしろ、しないにしろ、ファンであることには変わりはないのだということを忘れないでおいてほしい。


ところで、『KING OF PRISM』というコンテンツをご存知だろうか? 女児向けアーケードゲームからスピンオフした男性スケート選手が活躍するアニメ映画である。この作品は原作ファンの大人のためにギリギリの予算で作られたが、公開2週目で映画館が空になり、絶体絶命の状態になった。しかし、コンテンツを未来に繋げたいと願う古参の心意気によって、新規ファンを大量に獲得し、続編の上映が決定している。このように、古参の信仰心と行動力は公式の何物にも代え難い強い力を持っているのだ。デレステ自体はまだまだ絶好調だが、これだけは覚えておいてほしい。

*1:このゲームに対する現実のファンと区別する意図で「ファン」と表記する。そもそもアイドルマスターのファンはプロデューサーと呼ばれている。

*2:中には、シリアスな背景を抱えているキャラクターもいる。全てのプロデューサーがアイドルに性的な感情を抱いているわけではない。

*3:声優がついているアイドルの場合は、声も再生される。

*4:不具合やメンテナンス延長の償いとして、運営がガチャを回すためのアイテム(通称・石)を配布すること。

*5:運営に詫びさせてしまったことの償いとして、ユーザーがガチャを回すためのアイテムを購入すること。コミュの達成ボーナスやイベントの報酬で課金アイテムの無料版はもらえるので、無理に課金することはない。

*6:現に、トップアイドルがCMに出演している。それほど売れているコンテンツなのだ。

*7:大多数の重課金者は清き心を持っていると信じている。

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