気持ちのサンドバッグ

気になったことを調べて、まとめたり意見を書いたりします。あくまで個人によるエッセイなので、事実関係の確認はご自身でお願いします。

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災害時の即席麺〜水カップ麺からチキンラーメンスナックまで〜

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Photo via PEXELS

 

災害時非常食の検討

今朝、警視庁警備部災害対策課が、カップ麺の水調理の方法を画像とともにツイートしていた。

 

 

 
このような調理法は、実は以前から話題になっていた。警視庁のツイートでは立場上名前が伏せられていたが、チキンラーメンが適しているようだ*1

 

冷やしラーメンのようでおいしそうというコメントもあるが、実用性については疑問が残る。上水道・下水道が断水している状況で、あるいは避難生活において、果たしてカップ麺というジャンクフードは好ましいのだろうか?

 

 

水カップ麺の落とし穴

まず、インスタント麺は塩分が強いので、手足の曲げ伸ばしが不自由になる避難生活とは相性が悪い。たしかに停電時など、加熱ができない環境では有効だ。しかし、長期的な避難が予想される環境では、心疾患を起こすリスクの高いインスタントラーメンは避けたい。


それから、水が無駄になる上、捨てづらい。即席ラーメンのスープは飲むものではないが、断水状態においては流しに捨てることができない。NHKの特集サイトによると、(温かい)カップ麺のスープの捨て場所に困って飲み干すケースもあるらしく、適切な災害食とはお世辞にも言えない。

 

www.nhk.or.jp


つまり、水出しカップ麺はオール電化住宅の一時的な停電など、限定的な状況で利用可能な調理法だ。

 

インスタント焼きそば

そう考えると、スープのないインスタント焼きそば(フライパンで炒めるもの)の方が向いているように思われる。前述のNHKの特集サイトでも、焼きそばが無難とのことだった。

 

www.city.sagamihara.kanagawa.jp

 
相模原市のホームページでは消防隊員の「消防めし」として紹介されているが、インスタントラーメンよりも少ない水で調理でき、捨てるスープもないことから、理にかなっている。フライパンで調理することになるが、お椀型の使い捨て容器を用意する必要はない。比較的難易度の低い料理だ。

 


しかし、インスタント焼きそばにも難点はある。私はインスタント焼きそばを作るたびに、フライパンにこびりついた麺をヘラで剥がしている。それから、後始末で頑固なソース汚れと麺を洗い流すとき、結局水を使うことになるはずだ。


つまり、洗い物を増やし、水の節約にはならない。普通の炒め料理であればアルミホイルが有効だが、インスタント焼きそばのアルミ箔調理は難易度が高そうだ。(ちなみに、水調理は麺に味が付いていることが前提なので、インスタント焼きそばには向かないだろう。多分、冷たいとおいしくない。)

 

チキンラーメンを、その手で

そんなとき、究極のサバイバル即席麺となるのが、チキンラーメンスナックである。チキンラーメンスナックといっても、そういう商品があるわけではない。その手でチキンラーメンを砕くのだ。

 


チキンラーメンの場合は麺自体に味が付いているので、普通のラーメン風スナック菓子と同様に加熱せずに食べられる。砕くときは、袋が破れて中身が飛び散る可能性があるので、大きめの調理用ポリ袋に入れるのがよいだろう。調理に使う水が惜しいとき、水を使わずに食べることは極めて賢明な選択である。

 

インスタント麺は理想ではない

インスタント麺は、日常用のストックを非常時に流用できる利点があるだけであって、理想的な非常食とはいえない。非常食は即席麺とは別に必要であり、非常食がなかったとき・足りなかったときに使える程度だ、という認識を持つべきである。


一方で、今話題のローリングストック法においては、有効な備蓄と考えることもできる。ローリングストック法とは、「非常食」というものを非常のために用意するのではなく、日常的に食品の備蓄をし、食べていこうという考え方のことだ。こうすることで、せっかく用意した非常食が消費期限切れで食べられない・飲めないという事態を防ぐことができる。

 

tokusuru-bosai.jp


ただし、「停電中におなかが空いても、火を使わずにカップ麺が食べられるよ」という話であって、カップ麺は災害食に適しているという話ではないということだけご留意願いたい。

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