気持ちのサンドバッグ

気になったことを調べて、まとめたり意見を書いたりします。あくまで個人によるエッセイなので、事実関係の確認はご自身でお願いします。

脱ELAからの授業マネジメント

ELAを失ったことは非常に惜しい。なぜなら、Stream3〜4であれば、一週間の2/3を埋めていた授業を失ったのだから。あなたはELAがなくなった分をジェネードやファンデ、200番台、300番台で埋めなければならない。たしかに受けられる授業の上限が増えたと考えることもできるが、同時に、卒業への、百数単位への航海へと旅立ったと捉えることもできる。つまり、1学期18+1/3単位を上限に、あと2年*1で必要な単位を取り終えなければならないのだ。だが、Graduation Requirement ChecklistはICUMAPから確認できると思うので、安心してほしい。最初のうちは楽に、目指しているメジャーに合わせて*2、好きな科目を取っていいのだ。ただし、それには幾つか注意事項があるので、気をつけてほしい。


最初は無理に単位を増やすべきではない。12と1/3でもいい

いきなりたくさん授業をとるのは難しい。単位数を目標値の13と1/3にするには、9+4(つまり、3単位が3つ+4単位がひとつか2単位が2つ)にしなければならず、実質的に5個の授業をいきなり同時に履修することになってしまう*3。よほど自信があるなら13単位をとってもいいが、ELAと違い、講師の手厚いサポートがないことを覚えていてほしい。自分のキャパシティを拡大するために自分の限界を少し超える量の授業をとることは必要だと思うが、とりすぎは良くない。筆者の場合、最初は11+1/3単位でもAを取れなかったが、だんだんAが増えていった*4。自分の成績の向上に合わせて少しずつ増やしていくことが大事だ。


2単位の科目に注意

2単位の授業は一見手軽に見えるが、中には内容が3単位の授業よりも明らかに濃いものがある。例えば、300番台の授業には、プレゼンと論文の提出を求めるゼミ形式の、特別研究と呼ばれる授業がある。その授業は教員の講義の割合は少なく*5、代わりに毎回、誰かしらのプレゼン(グループではなく1人)がある。一見簡単そうに見えるが、中には分厚い文献の通読とそれの1人プレゼンを含むものもある。それに、少人数のクラスの中で1人で話すため、持ち時間が長い。少なくとも特別研究は、知識の浅い2年生のうちにとる科目ではないと思う。


「ファイナル」の種類に注意

授業を受ける前に、シラバスでファイナルの種類をチェックすることはとても重要だ。1年生のときは、Stream3〜4の人は最大3科目しか授業をとれなかったはずだ。だが、18+1/3単位の上限が開放されると、授業の数が一気に増える。たとえどんなにプレゼンが好きな人でも6個もプレゼンを抱えれば大変だ。レポートよりもテストの方が得意といっても、6つもあればバテてしまうだろう*6。筆者の場合は、レポートが得意だと思って、ファイナルがレポートの科目を多めにしたら、週末は図書館に缶詰になった*7。自分のラーニングスタイルを検討しつつも、ファイナルの種類をバランスよくすることも大事である。

ワンポイントアドバイス:授業の数だけファイナルがある。それは2単位科目も同じだ。


RWと世界の言語の同時受講に注意

2年次に世界の言語をとる場合、どうしてもResearch Writing(RW)と被ってしまう学期がある。筆者もその経験者である。その学期には、決してEasy Eやそれに準ずる授業を入れてはいけない。たしか同学期に経済学のための数学入門*8を受けていたので、大変なことになっていた。世界の言語は4単位で6コマ、RWは3単位で4コマの授業だ。知っての通り、RWには論文作成のための時間が必要であり、世界の言語や難しい課題で時間を削られるのがかなり痛いのだ。学問のステップ上どうしても重要で外せない授業がある場合は、聴講にすべきだ*9


連続授業に注意

連続で授業を受けると疲労がたまるし、授業の内容を整理する時間がない。その上、授業がない日が生まれてしまい、健康上、精神上のバランスが取りづらくなる。筆者も何度か1日ぶち抜きで授業をとる日を作ったことがある。それは自分の身体を滅ぼす行為に相違ない。たしかに休みの日があるのは嬉しいが、代償が大きい。連続で授業を受けて途中で疲れて眠ってしまうよりは、毎日少しずつ授業を受けて、毎日予復習をした方がよい。


午後だけの時間割に注意

同様に、午後だけの授業にすると、朝に起きられなくなり、だらしなくなってしまう。将来のことを考えると明らかに持続可能性がないので、なるべく午前にも授業を入れるようにしてほしい。遠方から来ているという事情があるのもわからなくはないが、午前にしか開講していなくていずれ受ける必要がある授業もあるはずだ。実際に、筆者はランチタイムのサークルのミーティングから始まる時間割を組んだことがあるが、そのミーティングにすら遅刻するような状態になってしまった。遅くてもよいといって妥協することを繰り返しているといずれ昼夜逆転してしまうこともありうる。1日ぐらいは1限始まりの日を作ることをお勧めする。

 

 

大切なことは学問を楽しくすることだ。別に課題のために休日に大学に行っても構わないが、「亡霊」にだけはならないでもらいたい。

 

 

*1:4年次は忙しくてあまり授業がとれない。

*2:好きな授業ばかりとってゴニアになった人を見たことがあります。

*3:世界の言語は6コマあるため。

*4:就職活動ではBさえとれれば日本語で言うところの優になる。

*5:つまり、ある程度知っていることが前提。

*6:テストの場合は、どの時期であるかも重要だ。授業中に試験を行う場合、他の授業のファイナルレポートの提出時期と重なる可能性もある。

*7:ファイナルがレポートの場合、プレゼンもあることが多いため。

*8:経済学メジャーで2番目にハードな授業と言って過言ではない。

*9:ただし、卒論アドヴァイザー要件の場合は異なる。