説教臭くなっているが、生暖かく見守ってほしい。
「人気アニメのショップにやってきたよ!でも、俺たち叩かれてる!?」
- ショップやカフェに行く
- イベントやライブに参加する
……最近のアニメコンテンツの消費の幅は広がってきている。
人気コンテンツになれば、ミュージカル化やグッズ化は当たり前だ。
たくさんお金を出してもらえれば公式もうれしいだろうし、続編も決まるかもしれない。
でも、うれしくないときもある。
ファンのマナーが悪くて、タイアップ先のお店から怒られた場合だ。
「いやいや、俺ちゃんとお行儀よく並んでたし。何も悪いことしてないよ?」
いや、そうではない。
子ども向けアニメでは、作法をよくしているだけでは不十分なのだ。
大人には、低姿勢で利用することが求められている。
イベント
イベントにおいては、子どもが楽しめることを最優先に考えなければならない。
あなたはあくまで子どものイベントに特別にお邪魔しているだけであり、正規のお客様ではないのだ。
ショッピングモールのライブ
ショッピングモールのミニライブでは、なるべく立ち見で最後列や吹き抜けの2階にいることが求められる。
ショッピングモールなどで行われるライブの目的は
- ショッピングモールに来た子どもを楽しませること
- 玩具やゲームの販売促進活動をすること
である。
もちろん、アーティストはCDを売り込みたいかもしれないが、主役はあくまで子どもだ。
大人はお呼びではない。
もちろん、後でCDを買っても構わないが、オタクのライブのノリを出してはいけないし、席を陣取ることは言語道断である。
大きなショッピングモールでは、ファミリー席を設けている場合もあり、単身の大人は後ろで見ることになるだろう。
握手会やグッズ配布
販促グッズの無料配布がある場合、配布を子どもに限っていることが多い*1。
タイアップアーティストがアイドルの場合は握手会もあると思う。
だが、大人が出しゃばって何周もするというのは、子どもの機会*2を奪うことになる。
ホールライブ
ホールなどでライブをする場合、ファミリーの部と大人の部で分かれている場合がある。
ファミリーの部のほうが、親子での参加を前提としているため、価格が割安に設定されていると思う。
でも、親戚の子どもを無理やり連れ出してファミリーの部に行くことは好ましくない。
大人のオタクのノリで騒がれると怖いし、迷惑だ。
それに、子どもに万が一のことがあっても、あなたは責任を負いきれるだろうか?
ファミリーの部への無理な参加はせずに、大人の部に参加されたい。
キャラクターショー(ヒーローショー)
キャラクターショーも、最後列で見物をすべきだ。
ショッピングモールのライブイベントと同様、キャラクターショーも
- ショッピングモールの集客活動
- 子ども向けグッズの販促活動
が主な目的だ。
もちろん
「ヒーローのガワを見たい」
「演技やアクションを見て勉強がしたい」
という人もいるかもしれない。
でも、撮影する場合は、運営スタッフ側に許可を取ることが必要だ*3。
明確に許可が出ていれば、この限りではない。
前に行きたい場合も、あまり目立たないところがよい。
ホールでのショーの場合は、子どもの邪魔にならない端の席をお勧めする*4。
キャラクターへの声援を求められた場合、声を出してもよい。
だが、あくまで子どもたちを導くぐらいの気持ちで優しくお願いしたい。
なお、キャラクターショーのステージが屋外の場合、雨天中止になる。
現地に向かう前に天気予報を確認しよう。
本題に戻すが、キャラクターショーは、勉強に使っても構わないが、目立たないようにしてほしい。
公式店舗
子ども向けコンテンツでも、公式店舗を出す場合がある。
でも、子ども向けの公式店舗は大人がワイワイする場所ではない。
公式ショップ
子ども向けコンテンツの公式ショップにおいて、子どもと子どもを連れた親以外は神様ではない。
大人がこぞって好きなキャラクターのグッズを買い漁れば、そのグッズが欲しかった子どもの手に渡らなくなる。
それに、大人がたくさんいれば、子どもは怖がるはずだ。
もちろん、あなたがグッズを買うことで公式は利益を得る*5。
だが、子どもを連れた大人が来なくなってしまったら意味がない。
子どもがあまりいない時間に行くか、時間を分散させて行けば、怖い大人がたくさんいるという状況は避けられるはずだ*6。
タイアップカフェ・タイアップ飲食店
タイアップカフェやグッズのタイアップがある飲食店でも同様だ。
子どもが楽しめなければコンテンツを殺しているのと同じである。
特に、グッズのタイアップがある飲食店*7では、グッズの買い占めをしないようにしてほしい。
子どもはグッズを楽しみに来ているのに、それが売り切れになっていたらかわいそうだ。
買い占めるにしても、タイアップ期終盤がよいと思う。
もちろん、お子様セットなどで年齢制限がある場合がある。
駄々をこねたり、転売品を買ったりするのは大人としてみっともない。
恥じろとは言っていない
コンテンツを低姿勢で利用したほうが、子どもに迷惑をかけなくてよいとは言った。
イベントで出しゃばられたら子どもが怖がるし、ショップに行列を作ったら子どもの機会を奪うことにもなりかねない。
ただし、子ども向けコンテンツを利用することを恥じろとは言っていない。
年齢制限がない限り、あなたは利用することを許可されている。
もちろん、推奨・歓迎されているわけではないので、履き違えないでほしい。
あなたのマナーに感謝する。
番外編:大人向けには連れていかないで
大人向けコンテンツのイベントやショップに子どもを連れて行くと、子どもに悪影響だし、怖がる可能性があるのでやめてほしい。
女性の胸部の露出がある作品、性行為の描写がある作品にはR指定・PG指定があるはずであり、いくらアニメや特撮であっても子どもが見るには向かない。
*1:同様に一般の店舗の玩具コーナーで販促グッズを無料でもらえるキャンペーンなどでも、年齢制限があるかもしれない。
*2:アイドルに加えてキャラクターの着ぐるみが登場する場合、握手会は明らかに子どもに向けたものだ。
*3:2018年現在、東映のキャラクターショー(スーパー戦隊・仮面ライダー・プリキュアなど)はSNS等への公開が禁止されている。
東映の製作する著作物の利用|東映株式会社[FAQ・お問い合わせ]
一方で、ローカルヒーローなどは、ネットにアップロードしてくれたほうがうれしい場合もある。ダメとは決めつけずに、スタッフに聞いてほしい。
*4:子ども向けアニメや特撮の映画も同様だ。レイトショーに行けば問題ないと思うかもしれない。だが、レイトショーがあるのはごくまれである。
*5:子ども向けアニメでは、主な収入源は玩具やゲームであり、公式ショップはおまけの可能性が高い。
*6:子ども向けの常設ショップは客がこぞって来ることを想定していない。行列は周辺の店舗やオフィスに迷惑になる。そういう意味でも、開店を待って並ぶということは避けていただきたい。
*7:ファストフード店やファミリーレストランなどを含む