気持ちのサンドバッグ

気になったことを調べて、まとめたり意見を書いたりします。あくまで個人によるエッセイなので、事実関係の確認はご自身でお願いします。

「Pokémon GO」非ポケモントレーナーにおかれての留意事項

全世界に旋風を巻き起こしたポケモン その陰に……

ポケモンGOが早くも人気だ。近くの繁華街に行けば、スマホを持ってポケモンを捕まえている人々(通称・ポケモントレーナー)が沢山いる。一部ではひきこもりが外に出たなどの好意的な報道もある。しかし、ポケモンを捕まえるために、周りに迷惑をかけている人をたびたび見かける。こうした行為は社会にとって明らかに迷惑だ。プレイしていないとわからないこともあると思うので、ポケモンGOの仕様について言及しつつ、留意事項をまとめた。

 

 

歩きスマホをする必要はない

ポケモンを探すために歩きスマホをする必要もないし、ポケモンが出現しても、歩き続ける必要はない。ポケモンが出現した場合、画面上にポケモンの3D画が現れ、それをタップ(押す)すると、ポケモンを捕獲するゲームが始まる。近くにポケモンが出現したら、スマートフォンをスリープ(休止)状態にしていない限り、バイブレーションが教えてくれる。前述の通り、この捕獲ゲームにおいては、歩かなくても問題がない。アイテムがもらえる「ポケストップ」も、近くに行けばアイテムをゲットできるので、正確な位置を探す必要がない。大きな施設の施設内にポケストップがない限り、施設に入場する必要はない。駅などの公共施設がポケモンを戦わせる「ジム」に指定されているが、そこに関しても、近くにいれば、利用することができる。基本的に、いずれの機能においても、アプリによって指定されている地点の近辺に行き、もしくは画面上の表示の近くに行って、その機能の効用を得ることだけが求められている。したがって、あなたの自宅の敷地や店舗等に入ることに正当性は一切ない

 

カメラはオフにできる

ポケモンGOの目玉のひとつが、AR(拡張現実)機能だ。一般に、拡張現実とは、動画カメラに映像を合成する技術のことをいう。ポケモンGOの場合、ポケモンを捕まえるゲームにおいて、拡張現実機能が利用できる。この機能を使うことで、現実の世界でポケモンを捕まえているような気分が得られる。しかし、この機能はオフにできる。自分を撮影されているようで嫌な気分になるという人もいるかもしれないが、やめようと思えばやめられるので、撮られたと思った人は普通に注意していい*1。中には、ゲーム画像をネットに公開する人もいて、「レアポケモンの◯◯が出現した画像」にあなたの顔が映りこみ、全世界に公開されてしまう可能性は否定できない。

 

不適切なポケストップは削除できる

あなたの店舗や私有地が不本意ポケストップやジムに指定されている場合、ポケモンGOの開発にあたったナイアンティック社のウェブサイトから削除が可能だ。窓口は任天堂株式会社ポケモンではないので注意!

support.pokemongo.nianticlabs.com

上記の通り、ポケストップやジムだからと言って、その店等に長く居座る必要性はない。しかし、神社や寺の場合、その中の建物や記念碑の幾つかがポケストップに指定されている場合がある。そうなれば、中に入り浸ってしまう。ジムがある場所の周りにおいても、人がタムロしがちだ。用のない集団が固まっていたら、あなたの店やあなた自身の利益に反するはずだ。自分の所有する店舗等がポケストップやジムに指定されているかどうかは、以下のサイトから確認できる。

 

pokestop.link

 

もちろん、管理者であるあなたの意思に反して住居や建造物に人が侵入した場合、侵入罪になるので、警察に通報すれば、不届きもんをゲットすることができる。原因を断つのも大事だが、犯罪者に対処していくことも、管理者の責任だと思う。

 

保護者の方へ:ポケモンGOのプレイ画面はネットに上げてはいけない

ポケモンGOのプレイ映像(動画や画像)をネットに公開するのは、自殺行為だ。ポケモンGOのプレイ画面の一部は、現実世界の地形(地図上にアイコンが表示される画面)や実際の映像(ポケモンをゲットする画面)になっている。そのため、プレイ映像を公開することで、自宅の位置や普段通っている道が特定される危険性がある。子どもがプレイ画像を公開していることに気づいた場合は、直ちに削除させるべきだ。


それから、ハンドルネームは子どもの名前やネット上で使用している別のハンドルネームと一緒にしてはならない。それこそ、プレイしている地域と関連付けてストーカーされてしまうだろう。ジムにおいては、ジムを占領した「ジムリーダー」のハンドルネームとアバターが表示される。その地域に◯◯さんがいるということが分かれば、ストーカーのいい餌になるので、本名やいつも使っているハンドルネームは絶対に避けてほしい。


ここに挙げたものは一部にすぎない。ポケモントレーナーではない方におかれては、危ないなと思ったことは、自分で対策してほしい。ポケモンマスターになるよりも前に、車に轢かれてジバニャンになってしまっては、元も子もない。何も悪いことをしていないのに歩きスマホをしている人を轢いてしまう人も不幸だ。我々ポケモントレーナーも注意していくので、あなた方も警告してほしい。

*1:ただし、ポケモンは正面にしか現れないので、カメラを正面に向ける必要はある。