気持ちのサンドバッグ

気になったことを調べて、まとめたり意見を書いたりします。あくまで個人によるエッセイなので、事実関係の確認はご自身でお願いします。

iPhone7の発売で音ゲークラスタのゲージが0になった話

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Photo via VisualHunt

 

iPhone7 イヤホンジャック廃止

iPhone 7が正式発表になりました。噂をされていた通り、イヤホンジャックが廃止になりました。音楽ゲーム(音ゲー)クラスタの不安が現実になろうとしています。

 

音楽ゲームといえば、ゲームセンターにあるのが定番で、家庭用ゲーム機(コンシューマ機)や携帯用ゲーム機、パソコンなど、様々な端末でプレイすることができます。そして、スマートフォンでも数多くのゲームが配信されています。

 

今回の発表は、性能の良いiPhoneiOSを使っていたユーザーに衝撃を与えるもので、断固許せません。

アップル、iPhone 7を発表 防水仕様・イヤホンジャック廃止 写真25枚 国際ニュース:AFPBB News

 

 

音楽ゲームとは?

音楽ゲームは、流れてくる音楽のリズムに合わせてタイミングよくボタンを押すゲームです。スマートフォンの場合は、音楽に合わせて画面の上から流れてくるノート(音符に相当するアイコン)をタップする方式が主流になっています。

 

この形式の場合、譜面(音楽ゲームのプレイ画面)は3〜5列になっています。3列の場合、縦に置いてプレイしますが、5列の場合は、横に置いてプレイするのが普通です。4×4の正方形に並んだ譜面をタップする形式のものもあります。

 

音楽ゲームの収入源は?

この記事には関係ありませんが、今はソーシャルゲーム形式のものが主流で、キャラクターのカードが持っている能力を駆使して、ゲームを有利に進めることができます。こうしたカードを引き当てるガチャの課金は運営会社の収入源になっています。

 

一方、ゲームに関連する他のメディアミックスの広告を表示することで収入につなげているゲームもあります。繰り返しますが、この記事には関係ありません。

 

Bluetoothイヤホンじゃダメ?

ここからが本題です。イヤホンジャック廃止の対案をひとつずつつぶしていきます。まず、Bluetoothイヤホンには、現状、遅延が発生します。リズムに合わせてたたく音ゲーには確実に不向きです。

 

音楽ゲームは、初見の譜面は流れてくるノートをタイミングよくタップするだけのゲームですが、2回目以降は覚えた曲のリズムに合わせてたたきます。上級の曲になると、一音一音にノートが割り振られています。

 

曲が遅れてしまってはリズムに乗ることができないので、音楽ゲームが成立しません。仮に音楽ゲームBluetoothモードが作られたとしても、機器によって通信速度が違うと思うので、対応するのが難しいはずです。

 

ちなみに、長押しのノートは判定が厄介で、遅延があると大きな支障になります。一部のゲームでは、終了と同時に手を離さないとミス扱いになるので、遅延があると音の長さがわかりづらくて不便です。もちろん、目で判断すれば良いのですが、曲のBPMによって限界があります。

 

変換ケーブルは?

次に、Lightning端子とイヤホンジャックの変換ケーブルは、音ゲークラスタの望みではありません。たしかにこれによって、遅延なく音を流せます。しかし、充電ケーブルが挿せないのが大きな問題になるのです。

 

音楽ゲームの最大の敵は、アラートによるゲームの中断です。iOSではバッテリーが残り20%のときと10%のとき、画面の中央にアラートが表示され、ゲームが中断します。密度の高い上級の曲であれば、この中断は取り返しのつかないことになります*1

 

音楽ゲームはバッテリーを多く消費するので、充電は必須です。充電か音声かどちらかを取ることはできません。

 

イヤホンの位置が不安

手に持って音楽ゲームをやる人は、Lightning端子の位置と変換ケーブルのサイズが不安のようです。

 

アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」や「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」では、iPhoneを横向きに持つ必要があるため、側面の中央に大きなケーブルがあると邪魔になります(おそらくLightningケーブルは不使用)。イヤホンジャックの位置に合わせて持ち方を変える必要がありそうです。

 

スピーカーは?

また、スピーカーは、音ゲー上級者には難しいと思います。ノート数が多い曲になると、同時押しの連続や長押しの同時押し、同時押しと長押しの組み合わせなどが代わる代わる流れてくるので、スピーカーをふさぎがちになります。

 

手持ち勢の場合も、そもそもこの持ち方がスピーカーをふさいでしまうので、スピーカーには不向きです。逆に、両サイドにスピーカーが搭載されるという発表もありました。これは、横向きのゲームのプレイヤーにはうれしい部分もあると思いますが、持ち手がスピーカーをふさぐリスクに変わりはありません。

 

公共の場所には不向き

それから、スピーカーは通勤通学や学校・職場といったシチュエーションでは使用できません。「SHOW BY ROCK!!」のようにかっこいい音楽が流れるゲームであれば、百歩譲って平気かもしれません。

 

でも、「アイカツ!フォトonステージ」では、女児向けアニメのかわいい音楽とともにコンボ数やスキル発揮のキャラクターボイスが流れるので、どんなに訓練されたアイカツおじさん・おばさんでも恥ずかしいはずです。

 

iPhone 7Sに望むこと

このように、イヤホンジャックの廃止は音ゲークラスタにとって、許されることではありません。音楽ゲームにとって音は命です。音がなければたたけない譜面もありますし、キャラクターボイスが聴けなくなるものもあります。

 

Lightning端子とイヤホンジャックを変換するケーブルは、プレイ中の充電ができない上、横置きのゲームのプレイヤーにとっては邪魔です。音楽ゲームはスピーカーをふさいでしまうことが多い上、公共の場所でのプレイには向きません。

 


最後に、7Sに望むことを書きます。

音ゲークラスタのために、イヤホンジャックを復活させてください!

 

(2017/9/6 改行を調整し、一部文言を修正。見出しを追加。)

*1:スマートフォン音楽ゲームには、体力(HP)制のものやフルコンボ・ズレを許さない完全フルコンボが前提のものがあります。1ノート落とすだけで経験値やもらえるアイテムが大きく変わって、致命的です。