気持ちのサンドバッグ

気になったことを調べて、まとめたり意見を書いたりします。あくまで個人によるエッセイなので、事実関係の確認はご自身でお願いします。

【今日は4月1日】宅配便の梱包材がマシュマロに 新年度の宅配便改革

コスト削減 注目されるマシュマロ

昨年度、ネット通販の普及によって大幅な人手不足に悩まされた宅配業界だが、今年度は大きな改革が期待される。現在、個人用宅配ボックスが話題になっているが、今年度は梱包材にも注目だ。

 

 

※この記事はエイプリルフール用のジョークです。

 

 

これまでビニール包装と段ボールによって頑丈に、厳重に、しかし複雑に梱包されていたネット通販の宅配便だったが、コスト削減のため、新たな梱包材の開発が急務になっている。そんな中で登場したのが、梱包材をマシュマロで代替するという妙案だ。マシュマロは以下の点で梱包材に適している。

 

マシュマロ梱包の利点

柔軟性がある

マシュマロは柔らかいため、品物を傷つけたり、形を崩したりする危険性が極めて低い。ビニールで厳重に包装した場合と違い、開封時に間違えて傷つけてしまうということもない。様々なサイズがあるという点でも柔軟性があるかもしれない。さすがに大きなものはないが、通販で買うような本やCD、あるいは小型家電などには十分対応できるだろう。

 

衝撃を吸収する

マシュマロは衝撃を吸収するので、商品の破損を防ぐことができる。ネット通販等で宅配便の配送が増える中で、ひとつひとつの品物の保護はおざなりになっているが、マシュマロのようにタフな緩衝材があればドライバーの仕事も減るだろう。ブラックと言われる宅配業界だが、白いマシュマロによってホワイト業界に変わるかもしれない。

 

開発コストが0である

マシュマロはすでに市場に流通しており、開発にかかるコストは0円である。通常は開発や素材の調達、試験などで膨大なコストがかかるが、開発の手間が省けるので、大幅なコストカットが期待できる。単価が高いという問題があるものの、大量に仕入れることで仕入値を下げることはできると思われる。


一方で、梱包専用のマシュマロを作ることになった場合、新たなに開発費が必要になる。菓子製造業界というこれまで宅配業界にとってさほど馴染みのなかった業界と関わるため、スムーズな意思決定が行えるかが懸念される。そんなときは、一緒にマシュマロを食べて仲良くなってほしい。

 

廃棄が容易である

マシュマロは食べることができるので、他の緩衝材に比べて環境に優しい。食べるのに拒否感がある場合は、燃えるゴミでも廃棄できる。ただし、マシュマロが燃えるゴミ(もしくは生ゴミ)であることを周知しなければならない。マシュマロは白くて柔らかいが、容器包装プラスチックではないのだ。いずれにしても、処理しやすい食べ物であるマシュマロを梱包材に使うことには、一定のメリットがある。

 

マシュマロ梱包の課題

一方で、以下の4点がマシュマロ梱包材を導入する上での課題になっている。

 

おいしそう

梱包の段階で、発送者が食べてしまう可能性がある。マシュマロといえば、一般にはお菓子として認知されており、人間の食欲をそそる。配送業者はマシュマロが中に入っているとわかっていても、決して中を開けて食べてはいけない。これを防ぐためには、ドライバーなどのスタッフにきちんと食事をさせ(られるだけの休憩時間と給与を与え)、梱包用のマシュマロは食べてはいけないことを認識させなければならない。

 

熱に弱い

マシュマロは焼きマシュマロの材料として広く知られている。焼くととろけて美味しいが、緩衝材としての機能を失ってしまう。美味しいからといって梱包用マシュマロを焼いてはいけないということは、業界や政府などが周知を徹底する必要がある。それから、物流センターが火災になれば間違いなく大量の焼きマシュマロが作られる。焼きマシュマロは発送されてきたものや梱包しないもので作ろう。

 

誤飲の恐れ

棒状のクッション材と酷似しているため、マシュマロではないクッション材を子どもが誤飲してしまう恐れがある。逆に言えば、マシュマロは食べても安心なので、個人で宅配便を発送・受け取りする小さなお子さんのいる家庭においては重宝しそうだ。ただし、どの梱包材が食べられて、どの梱包材が食べられないかを教える責任が保護者にあることは、忘れてはならない。

 

甘い匂い

甘い匂いは宅配ボックスを使う上で障害となるだろう。甘い匂いに誘われて虫や泥棒がやってくるかもしれない。もちろん、大型マンションなどで宅配をする際は(1つの業者が全ての配送を代行することとなったが)、大量のマシュマロが通路を通ることになる。お腹をすかせた子どももいると思うので、配達員は細心の注意を払わなければならない。

 

今日は4月1日

ところで、今日は4月1日である。まさか本当にマシュマロが梱包材として注目されていると思っていないだろうか? 多分マシュマロを梱包材にしたら、潰れて品物を守れないし、段ボールの匂いがついて美味しくないし、多分やめたほうがいい。というか、多分梱包材の方が格段に安い。でも、マシュマロが美味しいことに変わりはない。以上、エイプリルフールの微妙な嘘でした。