サブウェイに行くべき理由
アメリカ発のサンドイッチチェーン「サブウェイ」はすっかり日本に定着した。
野菜がたくさん入っていることからヘルシーなイメージがあり、おしゃれで大きなサンドイッチはインスタ映えもする。
一方で、注文が難しそうなイメージがあることは否定できない。初めて店に入る人は、間違いなく注文で苦戦するだろう。
しかし、サブウェイは、健康志向をうたう日本のハンバーガー店よりも優れた点が多い。
もし、一度も入ったことがない人がいれば、ぜひ挑戦してほしい。
選ぶ必要がない
サブウェイでは、必ずしもたくさんの選択肢から商品を選ぶ必要がない。
平日の利用であれば、日替わりセットを選ぶことができる。ドリンクがついて500円。
わからなかったら全部「おすすめ」で
さらに、たくさん種類があるパンの選択をスタッフに委ねることができる。
「おすすめでお願いします」と言えば、スタッフが勝手に選んでくれる。
また、そのパンの正体がわからなければ、店員に聞けば教えてもらえる。
(ここで、パンを焼くか聞いてくるので、焼いてもらうのがよい。)
順番が飛んでしまうが、最後にかけてもらうドレッシングに関しても、店員に言えばおすすめのものをかけてもらえる。
そこまで味にこだわりのない人は、おすすめのものでよいと思う。
いずれにしても、サブウェイは注文を店員まかせにできるのが魅力だ。
一見、マニアックな選択肢が多いように思えるが、店員に任せれば間違いはない。
それから、某ラーメンチェーンと違って、注文を間違えても怒られないので、安心してほしい。
有料のトッピングに注意
「トッピングはいかがなさいますか?」と聞かれるが、ここで注意が必要だ。
サブウェイでは、そのメニューに本来入っていない具材のことをトッピングと呼んでいる。
例えば、チーズや卵、ベーコンなどがトッピングに当たるのだが、これらは有料オプション。
「◯◯がよく合います」と言われても、すぐにOKしてはいけない。
(もちろん、たまごサンドやツナサンドを頼んだ場合、タマゴやツナは本来メニューに含まれているので、追加料金は発生しない。
だが、たまごサンドにツナを入れる場合、お金がかかる。)
日替わりサンドを注文して、「おすすめ」を連呼しよう。
「トッピング」と呼ばれるものは有料なので注意。
野菜が多い
野菜は基本的にレタス、トマト、ピーマン、オニオン、ピクルス、オリーブの6種類が入っており、健康志向をウリにするハンバーガー店よりも量が多い。
その量を増やすことも可能なので、野菜を召し上がりたい人は、ぜひSUBWAYを使ってほしい。
嫌いな野菜は抜いてもらえる
野菜は、用意されているものを全て入れるのがデフォルト(通常オプション)だが、逆に苦手な野菜があれば抜いてもらえる。
ハンバーガーを販売するファストフード店では事前に何の野菜が入っているか教えてくれないが、サブウェイではショーケースに書かれている。
嫌いな野菜がある人には、うれしい配慮ではないだろうか?
ショーケースに書かれた6種類の野菜が入っている。
嫌いな野菜は抜くこともできる。
その場で作ってくれる
ハンバーガー店と違い、サブウェイは客の目の前で商品を調理する。
ハンバーガー店の中には、健康をうたい、厨房で時間をかけて用意する店もある。
しかし、サブウェイの場合は早くてヘルシーなので、そうした店よりも魅力がある。
一方で、完成品は紙に包む前に客に見せてくれるので、開けてみたら形が崩れていたということはない。
早く出てくるがいつも形が崩れているハンバーガー店にうんざりしている人にとっても、これはありがたいことだ。
ヘルシーなサンドウィッチをその場で調理してくれる。
サブウェイの課題
このように、サブウェイではワンコインで、注文に悩まされることなく、おいしいサンドイッチがすぐ食べられる。
ただし、完璧というわけではなく、いくつか問題もある。客である私たちはその問題に気づくべきだ。
注文で話す必要がある
サブウェイでは、選択肢満載の注文をするため、客の話す場面が他店より多い。
そのような状況では、口下手な人や話すのが難しい方は注文がしづらい。
店側は、タブレット端末やネットを使うことで、話さない注文を充実させる必要がある。
もちろん、客は「日替わり」「おすすめ」「はい」が言えるのであれば、注文に困らない。そういう人は問題なくサブウェイを使えると思う。
(多くの店舗で休日の日替わりメニューはないので、いつでも大丈夫というわけではないのだが……。)
具が足りない
サブウェイがハンバーガー店に勝てない点は、具の食べ応えだと思う。
ターキーブレストなどは、食べて悦に浸れるが、食べ応えがあるわけではない。
もちろん、食べる量が多い層にはフットロングサイズ(フット=30cm)もあるのだが、食べ応えの面ではハンバーガー店に劣る気がする。
店が狭い
サブウェイはテイクアウトを想定している店も多く、座席が他のファストフードチェーンよりも少ない印象がある。
出先で食べるというよりも、職場で食べるお昼ご飯といった感じだろう。
テイクアウトが可能であれば、テイクアウトも視野に入れたほうがよい。
店が狭いということは、一度に接客できる店員は2人程度になってしまう。
つまり、混雑する時間帯は、注文前に待たされることになる。
作りたてを食べられることに変わりはないが、時間短縮についてはそこまで期待しないほうがよい。
注文時に話す必要がある。
ボリュームではハンバーガーに劣る。
店内が狭い場合がある。
未来のサンドイッチ
サブウェイはシンプルなシステムでありながら、サンドイッチ業界で唯一無二のポジションにある。
しかし、将来そのビジネスモデルが古くなったとき、サブウェイは見直しを迫られることになるだろう。
だから、常にモデルを更新して行く必要がある。
どの飲食店にも言えることだが、過去の成功にとらわれずに、今とこれからに目を向けてほしい。
それから、モス野菜バーガーは汁をどうにかしてほしい。