マナーとかどうでもいいからお茶を楽しみたい
一部のマナー講師の妄言にはうんざりさせられる。
先日のテレビでは、葬式を連想させるため、緑茶は贈り物にふさわしくないなどと言っていたそうだ。
そんな謎のマナーはどうでもいいから、お茶を楽しみたい。
そこで注目したいのが、お茶に関する情報技術(すなわち、ITea)だ。
おいしい紅茶を、気軽に
ポイントは、おいしいお茶を気軽に楽しめる仕組みづくりである。
従来は利便性とお茶のおいしさは、どちらか一方を取らなければならなかった。
茶葉を使って手間暇かけてお茶を入れるか、お湯を沸かしてティーバッグから抽出する。
効率性の観点から、後者を取る人も多いことだろう。
しかし、AIスピーカーやIoT(モノのインターネット)、クラウドコンピューティングの発展によって、それが両立できる時代がやってきた。
忙しい朝も、仕事中も、良質のお茶が飲めるようになったのだ。
スマートスピーカーで紅茶を入れる
こちらは、海外の調理家電メーカーのプロモーション動画。
夫婦がAmazon Echoに命令して、コーヒーと紅茶を入れさせている。
最後に出てくるティーメーカーは茶葉と水を入れるだけで、自動で紅茶を入れてくれるものだ。
普通であれば、紅茶は的確な温度管理を必要とする。
日本紅茶協会のウェブサイトでも、素人からすればとてもじゃないが簡単とはいえない紅茶の入れ方が紹介されている。
しかし、こうした機械があれば、スイッチひとつ、声ひとつでおいしい紅茶が飲める。
日本向けのものはまだないようだが、近い将来、家庭で簡単に紅茶を楽しめるようになるかもしれない。
チャイをクラウドで管理
こちらのインドのサービスでは、自動でチャイを入れる機器をオフィスに提供している。
この機械はいわゆるクラウドで管理されていて、オフィスへの正確な請求金額や修理の必要性をオンデマンドで把握できるようになっている。
運営しているのはチャイチェーンとのことで、味も保証されている。日本には緑茶チェーンがないので、想像もつかないことだが……
ちなみに、チャイも自分で作るのが面倒な飲み物である。
チャイは、日本語に直せばインド風ミルクティー。しかし、紅茶にミルクを入れるだけでなく、鍋を使った調理が必要とのこと*1。
でも、家庭用のチャイメーカーもあり、スマホで操作できるものもあるらしい*2。
ただし、チャイを作るのにかける時間が好きという人もいるので、導入するかどうかは個人の判断に任せたい。
オンラインで注文 自販機で受け取る
大量の紅茶を入れるために用意された自動販売機がある。
SwarTea - Smart Tea Brewer - IoT based Tea Vending Machine
この販売機は、社食のカードを含むあらゆる支払い方法に対応しており、注文はオンラインからでもできる。
こうした公共の端末ではどうしても操作に手間取ってしまうが、事前にネットで注文しておけば、近くの自販機ですぐに受け取れるようだ。
個人ごとの設定を保存しておくことも可能とのこと。
忙しいオフィスにおいては、さぞ重宝されていることだろう。
この機械は管理者がお茶の消費量を管理できるほか、ユーザーがタッチパネルを使って好きな量に調節できるなど、ITを活かした商品である。
液晶に広告を入れたり、普通の自動販売機と同じく外装を変えることもできるそうで、企業が重宝しそうだ。
声だけでお湯が沸く
ここまで、お茶を楽しむためのテクノロジーを紹介してきた。
どうせこんなものを紹介されても、私はティーバッグ派だという人もいるだろう。でも、世の中にはIoTに対応した電気ケトルもある。
自室でスマホやスマートスピーカーに命令すれば、キッチンではお湯が沸いている。
ティーバッグ派でもテクノロジーの恩恵に与れるのだ。
日本に進化は訪れるか?
機械のおかげで手軽にお茶が楽しめる。
これを人類の進化と見るか、退化と見るかはあなたの自由だ。
確かなことは、これらのテクノロジーが現状、日本では手に入らないということだろう。
Hey, Siri. 日本にもテクノロジーの恩恵をもたらして。