もうすぐバレンタインデー 2018年の恵方は南南東
もうすぐバレンタインデーがやってくる。
今年もさまざまな企業が動いていて、
- ジャンル: スイーツ > 洋菓子 > チョコレート > ボンボンショコラ
- ショップ: ゴディバ(GODIVA)
- 価格: 1,620円
- ロッテがAIチャットボットを導入したりしている。
今回注目したいのは、このチャットボット。
チャットボットをはじめとするAIや情報技術がバレンタインデーを変えようとしている。
- 「彼女が彼氏のために苦労してチョコを作る」
- 「彼氏が彼女のためにデートの準備をする」
という従来のステレオタイプが崩壊しはじめたのだ。
ロッテのサービスについて
AIチャットボットって?
チャットボットというのは、LINEのようなチャット形式で、人間の質問にロボットが応答するというサービスだ。
最近は、子育て中の親に向けたものや、生活情報を流すものもある。
ロッテのチャットボット
そのチャットボットでロッテが配信するのは、チョコレートのレシピや湯せんの仕方など、チョコに関する疑問に答えるというもの。
筆者も試しに使ってみたが、ガトーショコラのレシピとガトーショコラではないレシピを紹介してくれるようだ。
昔は、検索エンジンは柔軟な対応ができないので、単語で検索するのが鉄則だった。
しかし、AI(人工知能)はユーザーの曖昧な質問や言葉遣いを学習するので、より人間に寄り添って疑問に答えてくれる*2。
ひとつひとつページをたどらなくてもすぐに関連ページを出してくれるので、すごく便利だ。
(ボットが応答しない場合は、語尾にはてなマークをつけてみよう。)
レストランでも大活躍のAI
バレンタインデーを前に、全世界でAIに関するブレイクスルーが起きている。
来年・再来年のバレンタインデーには、今とは違うバレンタインデーになっているかもしれない。
今はまだ小さな動きだが、話半分に聞いてほしい。
混雑状況が一目でわかるように
日本では、レストランの混雑状況が一目でわかるというシステムが実証実験されていて、2月からは横浜市の施設で本格稼働している。
これまでも1000円カットの「QBハウス」などで、稼働している席の数と待ち時間を確認することはできた。
今回、それと同様のシステムが都市部の駅前百貨店に導入された。
これにより、ショッピング施設内の飲食店の混雑状況がデジタルサイネージに一覧表示されるようになる。
施設内を歩き回る必要がなくなる
この技術の一番わかりやすい恩恵は、レストランの混雑が「見える」化されることである。
ショッピング施設内の飲食店というと、お昼と夜の時間帯にはだいたい混んでいる。
レストランのあるフロアを歩いて一周し、結局どこも空いていないのでおなかを空かせて帰るという経験は、誰もがしているのではないだろうか?
でも、この技術があれば、わざわざ施設内を歩いて回る必要はないし、満席ならどれだけ待つかがわかる。
混雑そのものがなくなる!?
さらなる恩恵として、記録を活用することで混雑が解消されることが考えられる。
店がこの技術を使えば、ピーク時間帯の店員を増やすことが可能だ。
客にとっては、料理が早く来るようになるという利点がある*3。
長期的な視点に立てば、混雑というもの自体がなくなるかもしれない。
いずれにしても、バレンタインデーのデートであれば、忘れずに予約をしよう。
注文から会計まで店員いらず
とはいえ、将来、人間が予約をする必要はなくなりそうだ。
AIが彼氏を予約・注文・支払いから解放しようとしている。
ラーメン屋から店員が消えた!?
まずは、今実際に起こっていることを紹介しよう。
中国やアメリカの一部の飲食店がホールスタッフ、あるいは店員そのものを廃止している。
技術の進歩により、店員の仕事を機械が代替できるようになったのだ。
今はまだ一部のジャンルに限られているが、将来的に、高級レストランからも店員がいなくなるかもしれない。
こちらのレストランでは、ホールスタッフを廃止し、スマートフォン・注文端末に仕事を代替させる。
ラーメン屋では、おいしいラーメンを自販機で提供する。店員も厨房もないそうだ。
アメリカのサラダチェーンでは、注文時にAIアシスタントの質問に答えることで、好みにあったサラダを受け取ることができる。店内もサポート人員が数人いるのみ。
注文から支払いまで「スマート」に
日本でも、すでに焼肉店や寿司店などで注文用のタブレット端末が設置されているが、最新の技術は単なる「メニューの電子化」に止まらない。
AIによるメニューのサジェストは、店員の勘による提案よりも的確。
最初から玉ねぎが入っていないメニューを教えてくれるので、玉ねぎが入っていないか店員に尋ねる必要もない。
会計も、クレジットカードなどによって省略でき(実質上の前払いが可能)、スムーズに終わる。
飲食店のIT化は、注文というよりも、飲食店の利用という経験そのものを変えてくれるのだ。
デートプランもAIが考える!?
現在、旅行用のAIコンシェルジュも発表されている。AIが旅行の行程を考えてくれるサービスだ。
これが発展すれば、支払いやチケットの手配を含め、デート全部がAIにおまかせになることが容易に想像できる。
もう彼氏は必要ない。
デートプランは中立的なAIが決めてくれるので、もめることがなくなるだろう。
他人に仕える人間関係は終わりにしよう
AIやロボット技術が発展して、日常生活でも人間の仕事を代替してくれるようになった。
人間が負うべき責務はなるべく機械に負わせて、人間同士の衝突はなくしていこう。
人間の仕事を機械にまかせることは、退化ではない。
むしろ、人類の進歩であり、人間がより人間らしく生きるために必要なことだ。
テクノロジーが人間同士のトラブルをなくす
例えば、キャッシュレス社会は、人々をお金の勘定から解放した。
飲み会にしろ、バイトにしろ、お金が絡む問題は紛争になりがちだ。
でも、テクノロジーがあれば、割り勘もLINE Payやビットコインで簡単にできるし、店員はレジの残高を数える必要がなくなる。
テクノロジーは、お金のトラブルという面倒ごとをなくしてくれるのだ。
同様に、今まで人間の脳を苦しめていた雑務を廃止しよう。
そして、今まで無駄に費やしていた時間をもっと有益なことに使おう。
他人のために義務を負わされて、人が苦しむというのはよくない。
*1:「義理チョコをやめよう」バレンタインに向けたゴディバの広告が話題 ゴディバジャパン社長が広告に込めた思いは - ねとらぼ
*2:バレンタインの悩みにAIが回答!ロッテのガーナチョコレートWEBサイトでAIチャットボット「みるくちゃん」が手づくりレシピで応援! | ロボスタ
*3:AIは料理を出すタイミングを学習できる。店員に指示しなくても、望むタイミングで料理が出るようになるだろう。