個人情報を教えずに家計を管理
最近、お金の計算をする機会があり、自動化の方法を模索していた。
そこで槍玉に上がったのが、家計簿アプリだ。
レシートを自動で撮影できる家計簿アプリは楽だが、心配な面もある。
しかし、それは杞憂(きゆう)だ。
今回私が使ったアプリは、iOS版のDr.Wallet。
レシートを撮影するだけで、スムーズに合計金額を出すことができた。
ID登録なしで個人特定もなし
家計簿アプリで心配になるのが、個人情報が漏えいするかもしれないこと。
特に、銀行口座やクレジットカードとの連携で、金銭の被害を受けるのではないかと心配する人もいると思う。
そこに関しては問題ない。
個人情報は渡さない
会員登録がなく、個人が特定されないアプリもある。
Dr.Walletもそのひとつだ。
送信されるのは買い物の記録だけであり、◯◯スーパーで××を買った人がいるという情報のみが会社に渡る。
識別されていたとしても、「顧客A」としてである。
したがって、吉田よしお(仮名)という人間の個人情報が残ること、あるいは外国に売られることはない。
家計簿アプリを家庭で使うなら、会員登録がないものがオススメだ。
口座との連携はしない
口座情報をアプリの製作会社に渡すことはない。
予算や口座の残高は手入力できる。
銀行からお金を下ろすなど、個人情報が入ってしまうものは撮影ではなく手入力したほうがよい。
もちろん、住所やメールアドレスは渡さないので、資産の情報があなたへの犯罪に悪用される可能性は低い。
会員制の家計簿アプリの一部では、口座情報をアプリの会社に預けず、表示のみする方式を導入しているものがある*1。
しかし、スマホユーザーの多くから信頼を得られていないのが現状だ。
今のところ、一番安心・安全なのは、手入力であろう。
経費計算の補助に
家計簿アプリは家計以外にも応用できる。
例えば、部活・サークルなどの経費の計算や、友達に頼んだ買い物の清算に使うことが可能だ。
個人事業主などの確定申告を支援する家計簿アプリもある。
レシートを代わりに処理
レシートや通販の領収書*2を撮影するだけでデータ化してくれるので、合計金額を出すことは容易だ。
それに、商品をカテゴライズすることで、経費にならないものを除外することもできる*3。
私が使ったDr.Walletでも、レシートから店名を割り出し、自動でジャンル分けしてくれた。
Dr,Walletでは1ヶ月に100枚という制限があるが、普通の学生団体であれば問題なく使えるはずだ。
ただし、家計簿のエクスポート(書き出し)は有料会員登録が必要なので、アプリだけで完結することはできない。
従来はひとつひとつExcelに入力していたことを考えると、レシートを撮影して合計金額を出せるだけでも大きいと思う。
経費削減へ
長く買い物をしていると、どの店が安いかは自然とわかってくる。
しかし、どの商品がどのお店で安いかまでは細かく把握していない人が多いだろう。
Dr.Walletでは店単位でレシートを管理できるので、店ごとの価格を正確に把握できるようになる。
普段の買い物で言えば、どのお店でお肉が安いかという話だ。
お得に仕入れて、経費を削減しよう。
信用しないが利用はする
上にも書いた通り、家計簿アプリは便利だが、まだまだ信用できない。
でも、レシートを撮影するとデータ化してくれるサービス自体は非常に便利だ。
そのサービスを最大限に利用し、危険な個人情報は渡さない。
そうした安全な使い方で、生活の無駄を減らそう。
*1:参考:マネーフォワード、三菱東京UFJ銀行の残高情報などを取得可能に--参照系APIと連携 - CNET Japan
*2:手書きの領収書も手動で処理できる模様。
*3:Dr.walletは、無料だと合計金額までしか出してくれない。