気持ちのサンドバッグ

気になったことを調べて、まとめたり意見を書いたりします。あくまで個人によるエッセイなので、事実関係の確認はご自身でお願いします。

ソーシャルメディアで本名垢が注意すべきこと

SNSで会社に迷惑をかけないために

ソーシャルメディアにおける著名人のトラブルが相次いだ。

私なりに問題点と注意すべき事項をまとめておきたい。


今回扱うのは、企業などの公式アカウントではなく、個人アカウントについてだ。

 

 

 

 

本名垢は所属先の意見表明

本名垢の意見表明は所属先の意見表明に等しい。

そのため、差別的な発言や商品をけなす発言などをしてはいけない。

 

本名垢とは

本名垢(本名アカウント)は、慣例としてハンドルネームが使われているソーシャルメディアにおいて、本名を名乗る会員のことである。

芸能人や作家、顔を出す仕事をしている人は本名垢であることが多い*1

 

一方で、一般の学生や会社員はたいてい、ハンドルネーム(ニックネーム)を名乗る。

本名を名乗る場合もあるが、普通は書き込みが公開されないように設定している。

 

個人ではなくメンバーとして呟く

つまり、本名垢は◯◯プロダクション所属の俳優として、あるいは××社のプロデューサーとしての意見表明である。

 

所属と名前を名乗っている以上、それは所属先自体の意見とみなされても仕方がない。

 

本名垢は所属先の看板を背負っている。

 

差別発言の俳優が解雇

Twitter上で過去に差別的な発言をしていた若手俳優が、所属事務所を解雇された*2

出演予定だった舞台を降板するなど、周囲に影響が出ているようだ。

 

この俳優が過去の発言を発掘されたのは、デビュー前の私用のアカウント(プライベート垢)を流用していたからである可能性が高い。

 

プライベート垢は仕事に使わない

芸能人や作家のプロモーション用のSNSアカウントは会社を代表している。

Photo via PEXELS

 

プライベート垢を仕事に流用してはいけない。

個人として過去にした発言も、芸能人・社会人である今となっては所属先に関わってくる。

 

この若手俳優の場合は未成年の頃の発言で、今は想いが変わっている可能性があるという擁護の意見もネット上にあった。

しかし、過去とはいえそのような発言があったことは、事務所の看板に傷をつけかねない。

 

理想としては、所属を変わるごとにアカウントを一新することが求められる。

スムーズな広報活動のため、前の事務所のアカウントを流用している芸能人がいるが、実は危ない。

 

過去の発言であっても、不適切なら問題視される。

所属が変わったら本名垢を作り直すべきだ。

 

商品を批判した社員が謝罪

ネットメディアを扱う企業の従業員が、関連企業で配信していたアニメを批判し、炎上した*3

 

言論の自由の問題ではない

言論の自由があるのだから、関連企業の商品を悪く言っても問題ないという擁護の意見があった。

だが、これは自由という次元の話ではない。

 

ネットメディア企業の従業員として、全世界に向けて、関連企業の商品が劣っているという意見を流した。

その商品はグループ以外の他社が製作したものであり、他社にも迷惑がかかった。


個人が個人としてアニメを批判するなら問題ない。

でも、社名を掲げたアカウントでそれはダメだ。

 

著名人の本名垢は好きを呟く

本名垢が好きを呟く分には問題ない。

 

最近、あるテレビ局のアナウンサーが、他局でアニメ(上記とは別)が放送されているおもちゃにハマっている。

その愛をソーシャルメディア上でつぶやいており、好評を得ている。

テレビの性質上、自社の番組を見ないのを奨励することになりかねないが、ネット上の反発は少ない。

 

このように、本名垢は好きを表現する分には問題ないのではないだろうか?

 

本名垢が自社の扱う商品を批判することは避けるべきだ。

本名垢が他社の商品について好きを表明することは、許容されうる。

 

所属先に責任を持って

所属先を明かした本名垢では、所属先に対する責任があなたの言論の自由を超越する場合もある。

 

それはネットが自由に開かれていることと矛盾しない。

現実世界においても、社員証を首にぶら下げた状態で差別発言をすれば、問題視されるはずだ。


本名垢には、お客さんや関係者に書き込みが見られていることを意識して発言することが求められる。

 

それから、当然のことながらソーシャルメディアには通報機能がある。

無所属でもアカウントが凍結される可能性があるので、差別発言はやめよう。