気持ちのサンドバッグ

気になったことを調べて、まとめたり意見を書いたりします。あくまで個人によるエッセイなので、事実関係の確認はご自身でお願いします。

レシートのデータ化と店員が抱える問題

レシートにレジ担当者の氏名が書かれている場合がある。

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レシート換金アプリが問題視される意外な理由とは?

レシートを10円で売るアプリが話題になっている。

ちょっとした小遣い稼ぎになるという好評価もあるが、個人情報の管理に関する不安もあるようだ。

こうした賛否両論の中に、収集したデータから店員の名前と勤務先がわかるというものがあった。

 

大手のスーパーなどでは、レジ担当者の名前がレシートに印字されているケースも多い。

実はこれがちょっとした問題になっている。

 

 

 

距離感のおかしい客

店員がストーカー被害に

レシートや名札に店員の名前が書いてあったために、異性からストーカー被害に遭ったというケースもある。

実名制SNSFacebookでアカウントを見つけられ、友達申請されるなどの現代ならではの被害もあるようだ*1

 

www.j-cast.com

 

たしかに、車のディーラーや不動産などでは、担当者の名前を覚えておき、次の機会に指名するという人もいると思う。

しかし、スーパーやコンビニではその必要性が低い。

名前を明かすべき業種とそうでない業種で対応を分けるべきだ。

 

そもそも、レシートに名前を載せるのは、責任の所在を明確にするためである。

でも、たとえそこに店員の実名が載っていなくても、その時間帯にそのレジを担当していた店員に責任があることは明確ではないだろうか?

 

一方的に好意を寄せられる

以上、レシートのデータが収集されることで、困る人もいるというお話だった。

だが、名前が明かされなくても、店員目当てに店に通う人がいる。

 

主に女性店員において、異性の客から好意を向けられることがある。

たしかに伝統的な個人店舗では、客と店主の馴れ合いというものもあっただろう。


しかし、カフェやファミレスなどのチェーン店においては、地域や客との個人的なつながりは弱い。

彼らはあくまで雇われているだけである。

 

「店員の愛想がよくて、毎日でも通いたい」のであればよいかもしれない。

だが、客が店員に一方的な好意を寄せているのであれば、迷惑と言わざるをえない。

 

店員へのセクハラも

店員へのセクハラはNGである。

しかし、性接待を前提としない普通の居酒屋やバーなどで、セクハラの被害があるようだ。

 

www.bengo4.com

 

もちろん、性的な暴力は強制わいせつ罪などに問われ、違法である。

強盗を通報できて、なぜ強制わいせつや迷惑防止条例違反を通報できないだろうか?

 

店長はその客が店に来なくなることで失われる将来の売り上げについて、考えてはいけない。

どうせその客が捕まれば、来なくなるのだから。

悪質な客がいれば、すぐに出入り禁止にすべきだ*2

 

店員へのSNSの友達申請などはストーカー行為である。

店員への恋愛感情を持つことやその表現も迷惑になりうる。

店員へのセクハラは、店長が責任をもって出入り禁止や通報の措置をすべきだ。

 

悪質クレーム

客が店員に常軌を逸したクレームをつけ、店員の精神疾患を引き起こす場合がある。

これは業界団体が特に力を入れている問題だ。

 

中には、強要罪・脅迫罪などに問えるものもある。

  • 土下座をさせる。
  • 「ネットに書いてやる」などと脅す*3

これらは罪に問われる可能性が高い*4

 

「お客様は神様」という言葉がある日本では、客に失礼な態度をとることがはばかられている。

店に害を及ぼす人間がいた場合でも、頭を下げるしかできない店員が多いようだ。

 

悪質なクレーマーはもはや客ではないとみなして、強硬な態度を取ることが重要である*5

 

過剰サービスが迷惑客の原因に?

ビジネスチャンスを逃すまいとする考え方が過剰なサービスを生み出すという説がある*6

一部の迷惑な客から利益を得るための行為が、迷惑な客を受け入れなければならないという圧力を強めているのだ。

 

なぜハンバーガーショップの店員がメニューの説明をしなければならないのか?

わからないなら、普通のハンバーガーでよいではないか。

 

なぜコンビニの店員がコーヒーマシーンやコピー機の使い方まで教えなければならないのか?

10万円のパソコンならまだしも、10円のコピー機・100円のコーヒーにカスタマーサポートの価値はないはずだ。

 

もちろん、障害のある客の介助など、なくせないこともある。

だが、専門外の仕事・リターンの少ない仕事は極力なくしていくことが求められる。

 

店の運営においてお客様は二の次

第一に気にすべきなのは店の効率であって、お客様の機嫌ではない。

客の機嫌をとるためのサービスは、客の態度を傲慢(ごうまん)にするだけだ。

 

先日、コンビニ大手のファミリーマートで、店員の茶髪がOKになったことが報じられた。

一部業務の簡略化もするようで、店員の地位向上が期待されている。

 

ファミマのバイト、“時代の流れ”で「茶髪OK」に - ITmedia ビジネスオンライン

 

客の側も、なぜコンビニがこんなにも必死になってアルバイトを集めようとしているのか、分かってほしい。

店員は人であって、召使いでも奴隷でもない。

もちろん、FBに友達申請を送るような友人でもない。

 

悪質なクレーマーはもはや客ではない。

過剰なサービスが客の迷惑行為を助長している。

お客様のご機嫌とりをするぐらいであれば、店の効率や店員の待遇を高めるべきだ。

*1:SNSにおけるメッセージの送信も、現代ではストーカー規制法違反になる。

コラム12 ストーカー規制法の改正|平成29年版犯罪被害者白書 - 警察庁

*2:店には契約の相手を選ぶ自由がある。法律・憲法に定められた価値や、一般常識に反しない範囲で客を出入り禁止にできる。 

「中国の方出入り禁止」の張り紙…ポーラ販売店の騒動、法的にどんな問題がある? - 弁護士ドットコム

*3:それこそ、店への誹謗中傷の書き込みに店員や店長の実名が含まれれば、個人への名誉毀損になりうる。

*4:悪質なクレーム…どこからが犯罪? - シェアしたくなる法律相談所

*5:店主の意思に反して、または犯罪の目的でお店に入った場合は、建造物侵入の罪に問える可能性がある。同容疑で悪質クレーマーが逮捕されたケースもある。

「世界最高のクレーマー目指す」 建造物侵入でつくばの男逮捕 - 産経ニュース

*6:これって“過剰”? ニッポンのサービスが変わる - NHK クローズアップ現代+