気持ちのサンドバッグ

気になったことを調べて、まとめたり意見を書いたりします。あくまで個人によるエッセイなので、事実関係の確認はご自身でお願いします。

交通系ポイントカード 利便性に欠ける?

ポイント残高をネットで確認できるまで3週間かかるポイントカードもある。

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便利にお買い物 できるようになってほしい

交通系ICカードで買い物をしている人、それらにポイントカードのサービスがあることはご存じだろうか?

 

実は、鉄道会社の中にはポイントカードやクレジットカードを持っているところが多い。

このうち、クレジット機能を省いたポイントカードは、規定の年齢以上であれば、誰でも使える。

 

じゃあ、今すぐにでも使ったほうがお得じゃないかと思うかもしれない。

でも、そうもいかないのだ。

 

なぜなら、交通系ポイントカードは利便性に乏しい。

 

以下の難点について、この記事で説明していく。

  1. ネットで使えるまでに数週間かかる場合がある。
  2. 交通系ICカードで買い物しても、ポイントがたまらない場合がある。
  3. 交通系ICカードを購入しても、ポイントサービスはついていない。
  4. 駅ビル店舗や自社の系列店舗でしか使えない。

 

 

 

 

 

ネットで使えるまでに数週間かかる場合も

あるポイントカードでは、ネットでポイント残高を見られるようになるまで、数週間かかる。

 

ネットで登録した情報とポイントカードの登録情報との照合が必要だという。

ポイントカードの申し込みが手書きのため、確認に時間がかかるようだ。

 

首都圏で手に入る他のポイントカードも調べてみたが、やはり申込書が手書きのものがいくつかあった。

別のポイントカードはウェブでの入力だったが、やはりIDの発行に数日かかった。

 

これらはネットで残高が見られないだけで、使えはする。

しかし、ただのポイントカードに対して、そこまで確認の手間をかける必要はあるのか?

 

交通系ポイントには、ネットサービスを使えるまでに時間がかかるものがある。

申し込みが手書きであるものも多い。

 

交通系ICカードで買い物してもポイントがたまらない

交通系ポイントカードは交通系ICカードと連携できる。

 

しかし、交通系ICカードで支払うことで交通系ポイントがたまる店舗は、加盟店の中でも限られている。

そうでない店舗でポイントをためるには、ポイントカードとICカードを両方提示する必要がある。

大手スーパー系の電子マネーと比べると、利便性に乏しい。

 

それから、交通系ICカードを買っても、交通系ポイントカード機能はついてこない。

自分で登録しなければならないというのは面倒だ。

 

裏を返せば、1つのカードに複数のポイントサービスを連携できるのは、メリットとも考えられる。

でも、自社用の交通系ICカードには、デフォルトで自社のポイント機能をつけてもよかったのではないか?

 

ポイントカードと連携した交通系ICカードで支払っても、ポイントがたまらない加盟店が多い。

交通系ICカードを使って交通系ポイントをためるには、ひとつひとつ自分で登録する必要がある。

 

駅ビル店舗や系列店舗でしか使えない

交通系ポイントはそもそもの加盟店が少ない。

 

加盟しているのは、主に駅の自販機や駅ビル、系列店(私鉄系スーパー)などだ。

大手共通ポイントカードと比べると、施設を横断してカードを使えるメリットがある。

しかし、そのお店が加盟している別のポイントカードを使ったほうが早いのが現状である。

 

私鉄ユーザーであれば、実質的に私鉄系スーパー専用のポイントカードになってしまう人も多いと思う。

 

交通系ポイントカードは駅ビルや系列百貨店の多くの店舗で使える。

だが、身内以外の加盟店は少ない。

 

交通系ポイントの利便性向上のために

ポイントカードはネットでも手書きでも登録できるのが望ましい。

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ネットでの申込みの解禁を

申込みが手書きなのは、システム構築のコストが高いからだろうか?

それとも、スマホでの入力が苦手な人に配慮したのだろうか?

 

もし可能であれば、手書きもできるが、スマホからも登録できるという形にしてほしい*1

そうすれば、データの入力に数週間かかるということはなくなるはずだ。

 

交通系ICカードでポイントがたまるように

交通系ICカードが使えるお店では、ポイントもたまるようにすべきだ。

ポイントカードにもICカードにも対応しているのに、ICカードではポイントがたまらないのはおかしい。

 

ためられるポイントの種類は店舗によって違ってもよい。

せめて駅ビルのすべてのお店で、ICカードを使ってポイントがたまるようにしてほしい。

 

アプリなどのデジタル化が課題

今回指摘しなかったが、交通系ポイントカードにはスマホアプリがある。

でも、機能が物足りない。

 

楽天ポイントやTポイントのような大手共通ポイントカードでは、アプリ内のバーコードを提示するだけでカードの代わりになる(一部の店舗のみ)。

しかし、交通系ポイントカードでは、ポイントの参照やポイント交換の手続きぐらいしかできない。

 

一般のポイントアプリでは、リアルのカードを発行せずにポイントカードが発行できる場合もある。

ユーザーに駅ビルを利用してほしいのであれば、脱リアルカードを検討してもよいと思う。

*1:ネット上には、スマホでしか登録できないカードがあって不便だという意見も散見された。

オンライン入力のシステムを作るのにもお金がかかるので、「コストカットのため手書きをなくした」というのは誤解だということを指摘しておく。