気持ちのサンドバッグ

気になったことを調べて、まとめたり意見を書いたりします。あくまで個人によるエッセイなので、事実関係の確認はご自身でお願いします。

潰れていく商店街 SNSで集客を!

TwitterやFacebookのようなソーシャルメディアは店の宣伝にとって重要。

Photo via pixabay

 

個人店がネットを活用すべき理由

「ショッピングモールの台頭で商店街が潰れる」

「商店街が活気をなくして、シャッター街になっている」

 

そんな話をよく聞く。

たしかにお客さん、特に若い人はスーパーやドラッグストアに流れている。

でも、本当に個人店は「冬の時代」なのか?

 

いや、そうではない。

今流行りのインスタ(Instagram)や、CMでおなじみのGoogle検索は、個人店に有利だ。

ネットを活用して、若者にお店を知ってもらおう。

  

 

 

 

若い人はなぜ来ないのか?

文化が違うと思っている

若者にとって、個人店は入りづらい雰囲気がある。

商店街には地域社会が出来上がっているので、よそ者の自分が入ってよいかわからないのだ。

 

特に、チェーン店育ちの若者は店員と雑談をしない。

店員と地域住民が和気あいあいと話している空間は入りづらい。


それから、プライベートに侵入してきそうとか、あらぬウワサが広まりそうだというような地域社会に対する偏見もある。

 

高齢者と若い人で対応を変えるなどの柔軟性が必要かもしれない。

インスタ映えに特化したお店にして、お年寄りを排除しろという話ではない*1

 

知らないお店は怖い

若者は、お店を探すとき、ネットの情報やレビューを見る。

 

だから、ネットに情報がない、得体の知れないお店には行かない。

店の実態もわからないし、何をされるかわからない。

そういうお店は、周りの誰かが行っていないと、行くきっかけがつかめない。

 

じゃあ、チェーン店だと平気なのかというと、そうではない。

行ったことのないチェーン店は、ルールや作法があるのではないかと思って、躊躇(ちゅうちょ)してしまう。

それに、焼き鳥や鍋などの専門店では、レビューを気にしがちだ。

 

言うなれば、若者は1回の買い物や食事で最高の満足感を得ようとする。


もちろん、得体の知れない店にチャレンジする冒険家精神の強い人もいるとは思う。

でも、そういう人の登場を待っていたら、そのうち店じまいになるだろう。

 

スーパーに行くほうが得だと思っている

なぜスーパーマーケットが好まれるのかも考えなくてはならない。

チェーン店だから安心ということ以外に、目的の品が必ず手に入る、探す手間が省けるということも魅力として挙げられる。

 

でも、個人店舗にも強みはある。

例えば、青果店・精肉店のほうがよい品を安く買える。

時間を使ってでも買いに行くメリットはあるはずだ。

 

チェーン店育ちの若者は、商店街の文化になじみがない。

ネットに情報がないお店は怖くて入れない。

若者は個人店舗のメリットを知らない。

 

ネットやSNSに何を載せるべきか?

情報の更新がないお店は閉店していると思われる可能性がある。

Photo by Tim Mossholder on Unsplash

 

魅力があるのにお店に入ってもらえないのはなぜか?

それは、お店の情報がないからである。

 

写真や混雑する時間帯などの情報

地域の若者に来てほしいのであれば、お店のことをネットで周知しなければならない。

 

商品情報やアクセスの方法、店内の写真などはもちろん大事。

近所の店であっても、外観と店名が一致していない人もいる。

飲食店であれば、テーブルなどの店内の様子を写した写真があるとなおよい。

 

混雑する時間帯やお店の雰囲気を表示できるサービスもある。

そうした情報があると、お客さんは来やすい。

 

閉店していない・やっているアピール

SNSでは商品紹介以外に、営業時間や空席状況などをつぶやいているアカウントがある。

 

SNSはリアルタイム性が高く、「今」を知らせるのに適している。

例えば、せっかく行ったのに臨時休業だったとか、催し物の影響で混雑していたということを防げる*2

 

私の経験では、数年前にSNSの更新を停止していて、営業しているのか閉店しているのかわからない店もあった。

実際に行くと営業していた。


お客さんをお待ちしているというのは、積極的にアピールしていく必要がある。

店について調べるほど興味を持ってくれた人を逃すのは、もったいない。

 

SNSやネットサービスでは、多様な店舗情報を載せることができる。

SNSを更新すると、営業している・していないことがわかる。

 

ネットの特性とどう付き合うか?

1人の批判に怯えるのではなく、多くの人に評価してもらうことが大事。

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理不尽に酷評されるのでは?

ネットなんて誰でも書けるのだから、理不尽に酷評されるのではないかと思うかもしれない。

 

実際、私も10人の褒めてくれる人よりも、1人の批評家の方が怖い。

でも、お客さんがたくさん来たという結果に目を向ければ、お店の営業は正しかったとわかるはずだ。

 

1人の酷評を打ち消すためには、89人の何も言っていない人にいいねを押させることも重要である。

店に来た人にSNSアカウントでお得な情報を流していることを知らせる。

そうすることで、来店の輪を広げよう。

 

ネットでもチェーン店のほうが有利?

よいお店がいつも評価されるとは限らない。

大きいお店のほうがお客さんも多いし、自然とレビューも多くなる*3


一方で、イオンやすき家のような大きなチェーン店はSNSで話題になりにくい。

あったとしても、店舗の評判よりチェーン全体の話題(新商品など)が多いように思う*4

 

そういう意味では小さなお店にとって、SNSでの積極的なアプローチは大事だ。

お客さんとつながりやすい個人店の強みを無駄にするのはよくない*5

 

お客さんにSNSの存在を周知することで、レビューを増やすのも大切だ。

お客さんとつながることができるSNSは個人店に合っている。

 

人気の意味を履き違えないことも大事

ネットやSNSをやる目的は、お客さんの来店、ひいては常連化だ。

 

面白い投稿をして人気を稼いでも、来てくれるとは限らない。

インスタ映えのためだけに商品を開発しても、リピートにつながるかはわからないし、ブームが去ったらお客さんが来なくなるかもしれない。

 

ネットを通じて、お店がお客さんとつながることを願う。

 

*1:おしゃれじゃない、泥臭い情報が流れていても問題ないと私は思う。おしゃれというのはインスタの特徴であって、別のSNSを使えば需要は変わってくる。

*2:閉店中や定休日であることを表示してくれるサービスもある。そういうことを登録しておくと、お客さんも開いている・空いている時間に来てくれる。

*3:チェーン店のレビューがもともと多いというのは、お店選びのポイントとしても言えることだ。レビューが少ない店の中にもいい店があるかもしれない。

*4:ゲームセンターは例外中の例外。お店によって遊べる台の種類や数が違うようで、客の間でもコミュニケーションが活発に行われている。そのほかにも店ごとにアカウントを設けているチェーンがあるが、同じ情報を店舗ごとにつぶやいていて、拡散に逆効果な感がある。

*5:お店からお客さんへのいいねは、怖がられる可能性があるのでおすすめしない。