他人からの評価 VS 自分の価値観
カバンが壊れたので、新しく買おうと思う。
しかし、ネットを見ると、
- 「◯◯バッグってダサいよね」
- 「××バッグを使う男は女々しい」
などと言う評判が書き込まれている。
これは買い物をしたいユーザーにとって、迷惑な書き込みだと感じる。
買い物を妨げる他人の意見
シェアされた意見が絶対正義
ネット社会では、シェアされることが何よりも大事である。
そのため、どんなに不寛容な意見であっても、唱える人が増えるたびに正当性が増していく。
例えば、「彼氏がマジックテープの財布を使っていたら恥ずかしい」という意見がある。
それに賛同する書き込みが増えると、意見が既成事実になる。
そう思っていない人が声をあげづらくなる。
彼氏がマジックテープ式の財布を使っているのが嫌なのであれば、別れればよい。
でも、マジックテープ式の財布をよいと思っている人にまで、それを押し付けるべきではない。
個人の意見 世論とみなすな
ファッションの良し悪しについて書き込んでいるのは、あくまで個人だ。
意見を見た人、それをシェアした人は他人の意見に流されているにすぎない。
言い換えれば、ネット上で発信された「ダサい」は専門家でもない個人が印象操作しているだけなのだ。
もしかしたら、実際に同じ意見を持っているのは地球全体の10%以下かもしれない。
一部の人にダサいと言われるのを避けるために、好きなものを諦めるのか?
誰かに嫌われてでも、自分の好きなものを身につけたほうがよいのではないか?
世間体を保つために嫌いなものを身につけるよりも、一部の声を気にせずに、自分の好きなものを身につけるべきだ。
他人のファッションに口出しするな
そもそも、他人の身につけているもので、自分が得・損するのか?
世の中には共同体という意識が強すぎる人がいる。
- 生徒がだらしない格好をしていると、学校の看板に傷がつくという先生
- 社会人であれば高級腕時計を持つべきだというおっさん
- NGファッションを提唱する一部のメディア
強いていうなら、彼らは他人が自分の思い通りになることで得するのだろう。
そういう人たちに気に入られたいのであれば、忖度してそういうものを身につければよい。
だが、従いたくない人にとっては、迷惑・おせっかいでしかない。
そんなに他人に服を着せたいのであれば、着せ替えゲームでもやっていてくれ。
ネットの情報の正当性は、書き込みが共有された数に比例する。
でも、みんなが本当に同じことを思っているとは限らない。
他人のファッションに口出しする人は、他人を思い通りにしたいだけ。耳を貸さないほうがよい。
買い物に必要なレビュー・批判
一方で、私が通販サイトを見ていて助かったのが、商品の仕様を批判するレビューがあったことだ。
例えば、スマホ用のポケットにiPhoneが入らないという大事なことを教えてくれる。
大容量だけれど、ものをたくさん入れると見栄えが悪いなどの意見も書いてあった。
そういう評価を見れば、より性能のよいものを買える。
商品の仕様に関するレビューは、買い物をする前に目を通すべきである。
商品選びのサポートがほしい
私たちは、他人の機嫌をとるために買い物をしているのではない。
自分の価値観に合う商品がほしいのだ。
だから、商品選びの役に立つ情報を探す。
それは性能の良し悪しであって、他人がその商品をどう思っているかではない。
商品の性能に関係ないレビューやネット上の書き込みは無視すべきである。
大切なのは、商品の仕様や性能。
それに関するレビューは目を通すべきだ。