クレカにはない特典も……即作成・割り勘・公共料金など
「ネットショッピングがしたいが、クレジットカードにしか対応していない」
「クレカを使うのはちょっと……」
そういう人には、クレジットカード会社の電子マネーがおすすめだ。
クレジットカード会社の電子マネーとは?
クレジットカード会社は、審査の必要がない電子マネーも発行している。
それらはプリペイド(前払い式)なので、事前の入金が必要となる。
カードにはカード番号やセキュリティコードが印字されている*1。
オンラインを含め、クレジットカード加盟店の多くで使える。
しかし、使えない店や品目もある。
公共料金や、継続的な支払いが必要なもの、交通機関などは使えない場合がある。
それでも買い物には便利だ。
クレジットカード会社の電子マネーは、アプリやコンビニなどでもすぐ手に入る。
便利なものをいくつか紹介したい。
バンドルカード・Kyash:スマホで発行
バンドルカードとKyashは、スマホアプリでデジタルカードをすぐに作成できる。
作ったカードは、ネットショッピングでVisaカードとして使える。
リアルのお店で使うには、リアルカードの発行(郵送)が必須である。
入金はコンビニATMでも可能で、チャージのハードルは低い。
バンドルカード
バンドルカードはIDとパスワード、電話番号などを入力するだけで会員登録できる。
リアルカードを発行しないのであれば、名前を出さずに使えるのがありがたい。
デジタルコミックなどの購入にもおすすめだ。
アプリトップに明細が表示されるため、いつどこで使ったかがひと目でわかるのもうれしい。
Kyash
Kyashは送金機能がついたプリペイドカードだ。
Facebookの友達にお金を送ったり、請求できたりするので、食事などで活躍する(詳しくは後述)。
2%のキャッシュバックがあり、お得に買い物できる。
チャージに上限はあるものの、電子マネーの中では破格の還元率である。
ただし、本名を登録する必要がある点がバンドルと異なる。
バンドルカードやKyashはリアルカードを発行せずに、クレジットカードの代わりとして使える。
バンドルカードはデジタルカードだけの利用なら、本名の登録が必要ない。
Kyashは買い物時に2%のキャッシュバックがあるが、実名制SNSのFacebookと連携する機能がある。
おさいふPonta:電話でも会員登録可
おさいふPontaはポイントカード「Ponta」の電子マネー版。
ローソンの店頭で無料で配布されている。
電子マネー・ポイントカードとしても使えるが、JCBカードとしても使用が可能だ。
JCBカードとして利用した場合は、500円ごとに1ポイントたまる。
低いポイント付与率とはいえ、中小の量販店でも使えるのは他の大手電子マネーとは一線を画する。
さて、このカードと他のカードの大きな違いは、スマホがなくても発行できる点である。
会員登録は店頭端末のLoppiや、電話(通話)でも可能だ。
「おさいふPontaを使ってみたいけれど、紙の申込書がなくてハードルが高い」という人には、ぜひ教えてあげてほしい。
Pontaポイントカードに電子マネーとJCBカードの機能がついたものがおさいふPontaである。
ローソンの店頭にて無償で手に入り、Loppiや電話でも会員登録できる。
LINE Payカード:電気代も払える
LINE PayカードはLINEアプリから登録できるJCBプリペイドカードだ。
2018年初頭で店頭での販売を終えているため、リアルカードは郵送で手配しなければならない*2。
だが、登録した時点から、バーコード決済のLINE Payとしては利用できる*3。
JCBカードとして利用できるのは、カードが届いてからというのがネックである。
(カード番号などの発行は郵送をもって完了!)
でも、機能が充実している。
プリペイドカードは公共料金には使えない、と上に書いた。
実はLINE Payは一部の公共料金の支払いができる。
2018年11月現在、東京電力・東北電力・九州電力などが対応している。
関連サービスとしてLINE家計簿がスタートするなど、経済面での利便性が高まっている。
日本の官公庁と一番近いIT企業なだけに、今後の機能追加にも期待できる。
公共料金の支払いやLINE家計簿など、生活に寄り添った機能がついている。
クレジットカードの代わりだけでなく、バーコード決済のLINE Payとしても使える。
カード番号などを発行するには、リアルカードを郵送で受け取る必要がある。
個人間の送金機能
LINE PayやKyashには個人間の送金機能がついている。
これは食事の精算やおつかいにも便利だ。
生のお金を使わずに割り勘できるのは、生のクレジットカードにはない利点と言えるだろう。
支払い自体もカードでできるので、金銭の移動が最小限ですむ。
Kyashの場合はFacebookの友達やアドレス帳を登録している人のほか、請求のためのURLを送った相手なら誰でも送金できる。
LINE Payも、LINEの友達に送金が可能だ。*4。
誰がいくら払ったかが記録されるので、仲間内でのお金のトラブルも減るだろう。
もちろん、LINE PayやKyashを使っていない人は現金で払うことも可能であり、損する人はいない。
LINE PayやKyashの送金機能は、食事の割り勘や精算などに使える。
対応するSNSの友達に送金・請求できる。
便利なプリペイドカードの条件
- すぐ登録できること
- 通常の電子マネー・クレジットカードにはない機能があること
この2つがプリペイドカードの選択の決め手だと考える。
中には、郵送に時間がかかるものや、特定の携帯キャリアと契約していないと使えないものもある。
それに、他の電子マネーやクレジットカードと機能が同じであるか、劣っているものも。
そうした魅力に欠けるプリペイドカードは、わざわざ選ぶ必要はないだろう。
ところで、すでにクレジットカードを持っている人も、持っている人なりの利点がある。
現に、クレジットチャージに対応しているプリペイドカードも多い。
ぜひクレジット会社のプリペイドカードを使ってみよう。