気持ちのサンドバッグ

気になったことを調べて、まとめたり意見を書いたりします。あくまで個人によるエッセイなので、事実関係の確認はご自身でお願いします。

ネットショッピングと実店舗を賢く使い分ける方法

 

お店での買い物は配送業者と同じだ

シャンプーのボトルが古くなったので、買い換えることにした。

ところが、近所の店に該当の商品は売っていなかった。

隣町のドラッグストアに心当たりがあったが、そこにもなかった。

 

「一体どこで買えばいいんだ!」

 

高騰する送料

ネットで該当の商品を見つけた。

 

しかし、本体よりも送料のほうが高い。

400円に対して、送料600円とは正気か?

 

とはいえ、実店舗を探し回ったら、それこそ交通費の無駄だ。

ということで、やむなくネットでポチることになった。

 

今になって考えてみると、実店舗で商品を購入して持ち帰るという行為は、ネット通販の配達とよく似ている。

買い物を商品の配達だと思えば、効率よく買い物ができるのではないか?

 

 

 

 

どこを探すか?:送料VS交通費

売っている場所の把握に努める

さて、今回私が探したのは、実は2件だけだった。

というのも、私は他の店には置いていないことを知っていた。

 

引っ越して初めてシャンプーを切らしたときに、かなり探した。

そのため、どこの店が詰め替えパックを扱っているかわかっていたのだ。

 

しかし、今回立ち寄ったどちらの店も、本体ボトルは置いていなかった。

今回の経験をもとに、次にボトルを買うときは、ネットで買うことになるだろう。

 

徒歩・自転車で行ける店に限る

そもそも、隣町の1件を見つけたきっかけは、別の用事で行ったついでだった。

それ以外は、徒歩で行けるドラッグストアや量販店を探し歩いていた。

 

私がお金を払ってまでモノを買いに行くのは、交通費が送料を下回る場合だけだ。

送料を上回るなら、ネットでポチる。

 

交通費というのは、「オレ運輸」の送料に他ならない。

送料が安いに越したことはない。

 

売り出したい商品は送料無料も

最近は人手不足や運送業の賃金の見直しもあり、ネット通販の送料が高くなっている。

5,000円程度買わなければ、送料無料にならない場合も多い。

 

でも、大手のショップでは、売り出したい商品を送料無料にすることがある。

例えば、私が先日買ったハンドクリームは、2,000円程度だったにもかかわらず、送料無料だった。

季節商品なだけに、短期間で多くを売りたかったのだろう。

 

同じ商品でも、ショップ(と倉庫の住所)によって送料が異なる*1

できるだけ送料が安い商品を選びたい。

 

前に買った店を覚えておくと、買い物が楽になる。

買い物に使う交通費というのは、ネット通販でいう送料と同じである。

通販サイトには、キャンペーンなどで送料無料の商品もある。

 

早く家に届くための裏技

ネット通販は届くのが遅いのでは?

シャンプーのように日常使いするものは、届くのが遅いと困る。

 

だが、通販サイトには発送日やお届けの目安が書かれている。

あるいは、配達先の都道府県で絞り込めるサイトもある。

それを参考にするとよい。

 

遠くのお店に発注して、届くのが1週間後ということがないようにしたい。

 

到着日時は指定しないほうが早い

ショッピングサイトで日時を指定すると、到着が遅くなる。

 

今回買ったシャンプーは2日後から指定可能だったが、しなかった。

実際に届いたのは注文の翌日だった。

 

でも、宅配ボックスがない場合、自宅にいない日にはどうするのか?

その場合、日時は宅配業者側で設定できる。

 

配達する日はAmazonで指定せずに、宅配業者のウェブサイトで指定したほうが早い。

Photo via pixabay

 

宅配業者のウェブサービスを登録しておくと、メールやLINEで配達予定日が通知される*2

そちらに、日時を変更するためのページを載せている業者もある。

当日を指定できる場合もあるので、急いでいる場合は宅配業者側で指定のこと。

 

絞り込み検索で、配達先の都道府県が指定できるサイトもある。

お届け日時はショッピングサイトではなく、宅配業者のウェブサービスで指定する。

 

ネット通販のトラブル:予防と対策

劣悪なショップだったらどうしよう?

Twitterなどでは、商品が壊れていたとか、梱包に問題があったという声も聞かれる。

こうした問題はどうしたら避けられるだろう?

通販サイトに関しては、ショップレビューを参考にするしかない。

 

度々出てくる「ショップ」について

ショップとは、通販サイト内に実店舗ではない仮想のお店を出している業者のことを言う。

 

例えば、Amazon.co.jpの商品は全部アマゾンジャパンが売っているわけではない。

Amazon.co.jp内にお店を持っている業者が売っているものもあるのだ。

 

アマゾン自体にクレームを入れることも可能だが、それでは何も解決しない。

クレームなら、業者に入れよう。

そして、トラブルを防ぐため、「出品者の評価」を参考にしよう。

 

箱の損傷=配送段階での事故

配送段階で事故が起こるのは、ネット通販も現実の買い物も同じではないか?

Photo via pixabay

 

箱が損傷している場合、配送段階で事故が起きた可能性が高い。

その場合は、受け取りの段階で拒否するか、配送業者にクレームを入れる必要がある。

 

そこのところを勘違いしていると、ショップがとばっちりを受けてしまう。

ショップに罪はないので、明らかに配送業者が悪い場合は、ショップレビューに書かないようにしたい。

 

参考:

通信販売における宅配便トラブルを減らすために−運送事業者・通販事業者・消費者、それぞれが取り組めること−(発表情報)_国民生活センター

 

実店舗で買うときも配送と同じ

さっきの話とつなげよう。

実店舗からの持ち帰りというのは、自分という「配送業者」が自宅に配達しているにすぎない。

いわば、宅配業者は、商品を自宅に配送するという業務を代行しているのだ。

 

今、スーパーから卵を配送する際に、卵が割れた。

その責任はあなたにある。

だが、もし生協から届いた卵が割れていたら、その責任は生協(の委託した配送業者)にある。

 

スーパーで買ったみかんが腐っていた。

家で急に腐ることは考えづらい。

それはスーパーの責任になるため、スーパーに問い合わせたほうがよい。

 

こう考えると、ネット通販の責任の所在というのは、実店舗での購入とあまり変わらない。

 

でも、スーパーから帰った後で卵が割れていることに気づいたら、あなたはどうするか?

スーパーと自分、責任がどちらにあるかは断言できない。

責任の所在があいまいというのは、ネット通販特有の難しさではない気がする。

 

通販サイトでは、個別の販売業者が出店・出品している。

注文から発送までのことは、個別のショップの評価を参考にしよう。

配送からお届けまでのトラブルは、基本的に宅配業者の責任である。

荷物の責任の所在があいまいになる場合があるというのは、実店舗からの持ち帰りも同じだ。

 

「売ってないから買わない」だと経済が潰れる

今の時代、都会の人はネット通販でなんでも買える。

近所に売っていないものは、諦めるのではなく、買うべきだ。

 

宅配業界も、ある程度の改革が進んでいる。

業界の人に迷惑がかかるから買わないとかではなく、思い切って通販で買ってほしい。

そのほうが何も買わないより経済が回る。

 

一番怖いのは、みんながほしいはずのものが生産されなくなることである。

ほしいものがネットで売っているなら買おう。

*1:東京の自宅から東京に本社があるショップへ注文しても、四国・九州から発送されるケースがある。

*2:配達予定日の通知を受け取るには、購入の前にアカウントを設定する必要がある。