対応するお店は? 代わりのPASMOに関しても説明
最近、iPhone 6Sの調子が悪いので、機種変更を検討中だ。
iPhone 7以降はApple Payが使えるということで、モバイルSuicaを使ってみたい。
そこで、今回はモバイルSuicaについてまとめる。
準備:予備のPASMOをゲット
モバイルSuicaが使えなくなったときの代替手段として、PASMOを用意する。
例えば、2018年のソフトバンク通信障害では、モバイルSuicaが使えない被害があった。
帰宅前にiPhoneの充電が切れた場合などにもPASMOが役立つ*1。
モバイルSuicaの代わりとして、PASMOを持っていても損はないだろう。
ところで、PASMOには記名式と無記名式がある。
記名式
- 名前(カタカナ)が印字される。
- 名前・生年月日・電話番号・性別(男性/女性)を登録する。
- 私鉄の券売機(手入力)か、駅窓口(紙に記入)で発行できる。
- 紛失した場合、残高やオートチャージを引き継いで再発行できる。
無記名式
- 個人情報を登録しないが、紛失した場合の再発行・残高返還はない。
- 私鉄の券売機で発行できる。
何かに連携して使う前提ではないので、お好きな方でよい。
私は記名式にした。
SuicaとPASMOの違い
- 普通のPASMOには買い物ポイントのサービスがない。PASMO機能つきのクレジットカードなどを使う必要がある。
- 各私鉄が乗車ポイントのシステムを設けている。事前に登録すれば、利用額に応じてポイントがたまる。
- Suicaと違い、バス定期券を作れる。
- 2019年2月現在、PASMOはおサイフケータイに対応していない。「モバイルPASMO」を使って、Suicaをサブにすることはできない。
私鉄・バス向けICカード「PASMO」はSuicaの代わりとして使える。
モバイルSuicaとは
おサイフケータイ対応のiPhone 7
日本仕様のiPhone 7以降には、日本のおサイフケータイ用のチップが入っている。
iPhoneを使って、クレジットカードなどを使った買い物ができる。
中古などで海外仕様のiPhone 7を買った場合は、使えないので注意したい。
iPhoneで乗車&支払い
SuicaもiPhoneでの支払いと乗車に対応している。
Suicaのアプリから設定することで、紙のSuicaのように使えるようになる。
では、関東の電車以外ではどこで使えるのか?
基本的に、Suicaが使える店では、モバイルSuicaでも買い物ができる。
お店の機械は「Apple Pay」ではなくて、支払う電子マネーの種類で判別しているのだ。
Apple Payに対応しているのは、iD・QUICPay・Suicaが使えるお店だと覚えてもらえればよい。
Apple Pay版モバイルSuicaの注意点
紙のSuicaは無効に! ID番号も変わる
iPhoneにSuicaを登録すると、紙のSuicaが無効になる。
私がPASMOを買ったのはそのためだ。
それから、Suica ID番号も変わってしまう。
Suicaを連携している各種サービスは設定しなおす必要がある。
機種変更する人もIDが変わることがあるようなので、ご注意を。
対応ポイントはJREとPontaのみ お得に使う方法は?
現在、モバイルSuica単体でポイントが付くのは、JRE POINTとApple Payに対応したPontaだけである。
JRE POINTは、JR東日本のポイント。
初期状態では入っていないので、自分で登録する必要がある。
Suicaの支払いでポイントがつくのは、一部の加盟店だけである。
Pontaもローソンのみだ*2。
ただし、チャージ元にKyashを指定すれば、2%のキャッシュバックと、紐付けたクレジットカードのポイントが得られる*3。
また、モバイルSuicaは例外的に、6000円以上チャージでないとキャッシュバックを受けられないので気をつけたい。
2/3をもって、SuicaチャージはKyashのキャッシュバックの対象から外れた。
モバイルSuicaを使うひとつの理由がなくなったといえよう。
二度手間にはなるが、紙およびアプリのポイントカードを提示することも可能だと付け足しておく。
モバイルSuicaはSuicaが使える店で利用可能。
リアルカードが無効になる点、Suica ID番号が変わる点に気をつけよう。
Suicaの利用でJRE POINTがたまる加盟店、またはローソンでモバイルSuicaを使うと、それぞれポイントがつく。
スーパーでの貴重な支払い手段
2019年2月現在、モバイルSuicaのお得感は薄れているのが実情だ。
でも、スマホから使える貴重な支払い手段ではある。
バーコード決済やクレジットカードが使えないスーパーでも、Suicaには対応しているのではないか?
紙のSuicaに比べて、残高の管理がしやすいメリットもある。
キャッシュレス決済の一手段として、ぜひiPhone 7以降のApple Payを検討してほしい。
追記:実際の使用感
iPhone XRに機種変更した。
実際に使ってみると、やはり紙のSuicaと遜色なく使える。
Walletアプリを出す必要がないので、手軽でわかりやすく、便利だ。
違う点といえば、乗車中、モバイルSuicaを使用中である旨の通知メッセージが表示され続けることである。
乗車後、あるいは乗り継ぎで支払いが発生した場合はその金額も通知される。
Suicaで遠出するとき、正確な運賃を把握していない人も多いのではないか?
モバイルSuicaではそうした部分がクリアになるので、交通費を意識しやすい。
出場・入場履歴がアプリですぐ見られるのもうれしい。
誤って財布の中のPASMOをタッチしてしまうことも多いが、じきに慣れるだろう。
*1:入場前にiPhoneの充電が切れた前提。乗車中にiPhoneの充電が切れた場合は駅係員に言って、後日に出場記録をつけてもらう必要がある。iPhone XR・XSでは、5時間分の予備電力が入っていて、電源が落ちても改札を降りられる。ただし、充電が切れていないiPhoneの電源を切った場合は使えない。入場していないPASMOでは出られない。
*2:レジで「Apple Payで」と言えば、Pontaへのポイント付与と決済が同時に行える。ポイント付与はおサイフケータイの仕組みではないので、iPhone 6Sでも使える。だが、別のアプリを開くバーコード決済では、この機能が使いづらい。
*3:KyashはiDでもQUICPayでもないため、モバイルSuicaでしかApple Payを利用できない。KyashユーザーがモバイルSuicaにこだわるのは、このため。