気持ちのサンドバッグ

気になったことを調べて、まとめたり意見を書いたりします。あくまで個人によるエッセイなので、事実関係の確認はご自身でお願いします。

【票交換詐欺2022】Stage for Cinderellaで注意したい点

大規模な投票企画 例年の総選挙と異なる方式で

アプリゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」 (デレステ) にて、総選挙が行われている。


今回は前の2年とは趣向を変えている。

Stage for Cinderellaと題して、約1年にわたり、大規模な投票企画を行う。

デレステのみでの投票であり、アプリゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ」(いわゆるモバマス)は対象外となる。

 

過去2年の総選挙で問題になったのが、票交換と呼ばれる取引だ。

選挙の規模が大きくなったことで、より深刻な被害が懸念される。

新しい投票企画の概要と、票交換についてまとめる。

 

 

 

 

Stage for Cinderella 2022 ルール概要

今回の投票はグループ制である。

 

  1. 190名を事前に4つのグループに分ける。期間を区切り、投票を実施する。各グループの上位5名(=合計20名)が本選に進出。
  2. 各グループの6位〜15位(=合計40名)でプレイオフ(敗者復活投票)を実施する。上位1名が本選に進出。
  3. 本選は21名で行われる。

 

  • 1位は、新規SSレアを獲得する。
  • 上位5名で新曲を歌唱する。さらに、3Dによる番組を配信する。
  • ボイスがついていないアイドルには、ボイスがつく。

 

票交換:アイドルへの投票を約束

票交換とは、異なる投票企画に興味がある2人のユーザーが、互いに投票の約束をする行為を指す。

 

例えば、アイドル1が好きな甲さんと、アイドル2が好きな乙さんが存在する。

アイドル1はAグループ、アイドル2はBグループにエントリーしている。

このとき、甲さんがBグループに投票するメリットはない。

 

そこで、乙さんは甲さんに票交換を持ちかける。

甲さんには、Bグループのアイドル2に投票してもらう。

見返りとして、乙さんはAグループのアイドル1に投票する。

 

甲さんと乙さんは、互いが推しているアイドルの票を得ることに成功した。

金銭の授受はなく、誰も不利益を被っていない。

 

票交換詐欺:約束をすっぽかされる可能性

票交換詐欺とは、投票の約束を反故にすることだ。

 

いま、甲さんは約束通りアイドル2に投票した。

しかし、乙さんにSNSアカウントをブロックされてしまった。

乙さんがアイドル1に投票したかはわからない。

 

これが票交換詐欺の一例である。

無償分のチケットであれば、損した気分になるものの、金銭的被害はない。


有償で購入した分については、原則として補償はないため、注意が必要だ。

票交換に関する判例や行政による注意喚起はなく、補償・賠償は期待できない。

 

初めてのグループ制 本選まで10ヶ月

今回は、グループごとに投票期間が分かれている。

そのため、票交換詐欺にだまされるリスクが高い。

 

従来と違い、全体で10ヶ月もかかる (本選は2023年5月)。

グループAとグループDで票交換をした場合、グループDの投票は8ヶ月以上先である。

投票券は各投票で別々となっており、全体の有償チケットの購入可能数も増えている。

 

軽い気持ちで有償の票交換に応じてはいけない。

 

5人で1票 担当のみの投票は不可

今回の選挙では、5人のアイドルを選んで投票する。

選ばなければ、投票ボタンが押せない。

この仕組みも、票交換をしたい動機づけになっている。

 

投票券1枚で、5人のアイドルにそれぞれ1票入る。

複数の投票券を一気に消費できるが、担当アイドルだけ票を多く入れるなどはできない。

 

テキトーなアイドルを選んで投票することも可能ではある。

候補一覧はランダムな配置になっており、「あ」から始まるアイドルが有利になることはない。

 

プレイオフと本選:常連アイドルの落選も

ここで、さらに気をつけたいのがプレイオフと本選だ。

プレイオフ・本選に関する約束が実現するかは不透明であり、おすすめできない。

 

「アイドル2がプレイオフに進出したら、投票してほしい」

「決勝では必ずアイドル1を応援する」

などの約束をしても、守ってもらえるとは限らない。

 

しかも、今回のような予選は初めてで、票の分布が予想しづらい。

人気のアイドルでも、決勝に進出できない番狂わせが起こりうる。


「予選で50票・決勝で50票投票するので、100票投票してください」

のように、実現可能性が不明な要求には応じるべきではない。

 

起こりうる番狂わせ

総選挙上位勢の予選落ち

今回の選挙を左右する重要なポイントが、グループで分かれていることだ。

例年なら、前回の上位勢 (2〜5位) が有利になる。

でも、今年はそうならないだろう。

 

一部には、シンデレラガール経験済みのアイドルが多く含まれるグループもある。

昨年以前の上位勢であっても、5位入賞を逃すかもしれない。

プレイオフの救済枠は1人なので、本選に進めない可能性があるのだ。

 

5人選べと言われたら選択肢に入るアイドル

それから、みんなが2〜5番目に好きなアイドルが上位に入るパターンが考えられる。

 

従来は担当一筋だったという人も、今回は担当以外に投票せざるを得ない。

その候補として、担当ほどではないものの、好きなアイドルが考えられる。

仮に投票先が常連以外だとすれば、番狂わせが起こりうる。

 

ボイスアイドルオーディションがなく、声ありと声なしのアイドルが完全に同じ土俵に立っている。

過去2年との環境の違いからも、上位の予想はつきづらい。

 

モバマスは対象外 人気が異なるアイドルも

モバマスが対象外であることを忘れてはならない。

 

デレステで出番の多いアイドルが有利である。

それから、モバマス専門のプロデューサーは投票に参加しない。

両方やっているプロデューサーであっても、「モバマスの担当」に投票するとは限らない。

 

一部には、2つのアプリでキャラ付けや設定が異なるアイドルもいる。

「モバマスのアイドル1は好きだが、デレステのアイドル1は好きではない」

人も一定数いることを覚えておきたい。

 

担当がいないグループ オススメの投票先

担当がいないグループでの投票先は、どうすればよいか?

あるいは、同じグループで担当以外の投票先をどうするか?

 

選択肢として挙げたいのが、以下の2つだ。

  1. 担当アイドルとユニットを組んでいる、または組んでほしい相手
  2. 対立候補のライバルになりうるアイドル

 

担当とユニットを組むアイドル

投票先の候補として有力なのが、担当とユニットを組む相手だ。

ユニットを組んでいなくても、営業コミュやススメ!シンデレラロードなどで絡んでいる例もある。

まだ組んでいないが、共通項がある相手などでもよい。

 

そうしたアイドルに投票したり、投票を呼びかけたりしよう。

ユニット内で協力する風潮を作り、票を増やそう。

(票交換はオススメしない。)

 

なお、組んだことのあるアイドルは、百科事典サイトなどにまとめられている。

Googleからだと引っかからないケースもあるため、サイト内で検索するのがよい。

ゲーム内では、担当が出演しているコミュを検索できる。

そちらも参考にしてほしい。

 

対立候補のライバル:敵の敵は味方

上で言及したような番狂わせを自発的に起こすという発想だ。

本選でライバルになるアイドルを、予選の段階で6位以下に沈める。

具体的には、例年のシンデレラガールズ総選挙で、6〜15位あたりの常連になっているアイドルに投票したい。

 

「敵の敵は味方」という言葉もある。

ライバルのライバルのプロデューサーと協力して、ライバルを蹴落とそう。

 

出口調査などの下馬評は信じないで

出口調査などと称して、下馬評を発表しているユーザーがいる。

 

これは、選挙の投票先をTwitterに投稿できる機能を根拠にしているものだ。

だが、実際にはTwitterをやっていない人や、投票先を公表したくない人も存在する。

そうしたユーザーが好んで投票するアイドルがいた場合、下馬評は外れるだろう。

 

投票の参考にするなら、去年までの実際の投票結果を見るのをオススメする。

ちなみに、今回の選挙では、投票したアイドルの名前が投稿テキストに入らない。

アイドル名での検索や集計は難しいので、出口調査の精度は落ちる。

 

いずれにしても、自分の納得がいく5人に投票してほしい。