気持ちのサンドバッグ

気になったことを調べて、まとめたり意見を書いたりします。あくまで個人によるエッセイなので、事実関係の確認はご自身でお願いします。(2017/7/31 一部画像の出典へのリンクが誤っておりました。現在は修正済みです。)

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大学受験における幻想

世間はゴールデンウィークだが、大学受験を控えている受験生にとっては、勉強する時期だろう。中には、周りの店が休日のお客さんで賑わい、同級生が遊びに行っている中で肩身の狭い思いをしている予備校生もいるかもしれない。大学受験は筆者も通った道だが、意味もなく他の人と違う方法で勉強したり、結果が出ずにやる気を失ったりとかなりの困難があった。2年かかって運良くICUに合格できたというのが大学受験の結末だが、その他はMARCHレベルしか合格していない。今振り返れば、無駄な挫折や無駄な勉強法で色々なものを失っていた気がする。この記事では、自分の経験をもとに、これをなくせば受験勉強を効率的に行えるのではないかと思ったものを紹介していく。 

 

Time Limits:いつまでに◯◯しなければならない

時間制限は、タイムリミットがあるAOや推薦入試以外無用だ。例えば、私立受験にはほとんど関係のない科目がある。文系では数学や生物を、理系では古典と地理を切り捨てることができるかもしれない。筆者の場合、数学の授業中に他の生徒が「数学の受験勉強、何をやっていいかわかりません」という相談(質問)をし、教師が「今から勉強を始めるようじゃ遅すぎる」と言い捨てたことがあった。筆者はこの言葉を受けて、私立文系1本に切り替えてしまった。もちろん、受験直前の12月になって勉強を始めるのでは遅すぎるが、5月の段階でもう間に合わないと言っているようでは、1月にはきっと全てが間に合わなくなっているだろう。進学校にはああいった意識の高い先生(できないものを切り捨てる時点で意識が低いのだが)がいるかもしれないが、決して諦めてはいけない。筆者はかなり遅い時期まで英文法の問題集を解いていた記憶がある。赤本を解き始める時期を過ぎても、他の問題集を解いてはいけないわけではないのだ。「◯◯する時期」はあくまで目安であり、足りないとか、復習の必要があると思ったら、戻っても構わない。


Marionette:先生の言う通りにすれば合格できる

第一、今時、わざわざ先生に学習法やスケジュールなどのモデルを訊く必要はない。先生が強制してくる学習法よりも、自分の肌に合った学習法を探して利用した方が断然いい。わかりやすい教材ならインターネットでだって紹介されている。でも、「東大合格者がやっていた学習法」などと謳っている本が必ずしもあなたにあっているとは限らない。大事なのは、学習法に絶対的な優劣があるわけではなく*1、その学習法があなたに適しているかどうかの話だということだ。高校2年生ぐらいであれば、まだまだ学習法を模索する時間があるだろう。高校3年生でも模試で結果が伸びない場合は、勉強のやり方(環境、覚え方、問題を解いて自己採点して解説を読むまでのプロセス)がまずい可能性があるので、学習法を見直すだけの理由は充分にある。受験勉強は、ぜひ自分の学習法でやろう。

もうひとつ、陥る可能性のある状態として、先生に教えられているということに満足してしまい、自分の勉強をしないというものを挙げておこう。もちろん、授業を聴くというのも学習法のひとつだ。でも、先生が話した内容を会得できなければ意味がないだろう。あなたに適した方法で記録*2しておかないと、おそらく忘れてしまうし、先生の教えを実践しなければ、せっかく教えてもらった内容も身につかない。たしかに学校の授業であれば、出席に点がつく。でも、教室にいるだけで先生の話を聞き流してしまえば、なんの果実も得られないだろう。


Quantity:数をこなせば力がつく

自分に合わない方法や間違った方法で猛勉強しても、学力はつかない。日本人にありがちなのは、自分が間違えたという事実に耐えられず、間違いをそのままにしてしまうケースだと思う。解き直しや解説を読むことは重要だと習ったかもしれないが、実際は、間違いがあったという事実があっただけでやる気を失ってしまう。間違えた原因、間違えたという現実から目を背けて、正解を大いに喜ぶ。その正解を糧に、また新しい問題に挑む。しかし、次また正解するため・次正解にするためには、正解だった理由・間違いだった原因を理解しないといけない。特に、選択問題では、たとえ正解であっても、自分が考えた決め手が間違っているという場合がある。「やった!あってた!」とだけ思って放置して問題を解き続ければ、次また似た形式の問題で間違えてしまう。一部の過去問閲覧サービスには解答だけ書いてあると思うが、解説も重要である*3。そもそも、大学で求められている勉強は知識の暗記ではなく、理論の理解だ。いわば、大学で学ぶのはボールがなぜその軌道を通るのかであって、バットの素振りとはわけが違うのだ。数をこなしても、成長するわけではないのだ*4


Difference:ここで差がつく

「ここで差がつく」という言葉は受験業界の常套句だ。難しい問題にそういう言葉をつけて、目玉商品として受験生に解説を売りつける参考本や講師も多い。もちろん、実際に試験問題を作っている大学の教授はマニアではない。別に、極端に難しい問題を出して、知識のない人を振るいにかけようとしているわけではなく、その大学の仲間になる上で最低限必要になる知識が中心になるだろう。難しい問題はあくまでオマケであり、配点が異常に高いわけではないはずだ。ここで差がつくはずがない。解けた人は間違いなくオタクだが、そこだけ解けても合格できるとは限らない。志望校に本当に合格したいなら、まずは基礎をみっちりやるべきだろう*5

 

 

ここまで書いてきたのはあくまで大学受験経験者の雑感であり、理論に基づく絶対的な正解ではない。色々な情報を収集して、何が自分にとってベストなのかを考えてほしい。ただ、考えるだけで実践をしなければ、成功しないことだけは覚えておいてほしい。あなたの健闘を祈る。

 

 


 

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*1:どれが一番で、どれがビリというようなランク付けがされているわけではなく

*2:書くだけが記録の方法ではない。録音も記憶だし、描くこと、話し伝えることも記録の方法だ。

*3:ただし、赤本は大学の公式本ではないので、大学の意図した解説と異なっている場合があり、場合によっては誤答の可能性もある。疑問に思ったら、学校、塾や予備校の先生に質問しよう。

*4:誤解のないように言っておくが、解説を飲み込む力さえあれば、たくさんの問題を解いても構わない。ただし、時間をおかないと答えを覚えてしまうので注意しよう。

*5:筆者の知る限りでは、山川の用語集に出題頻度が書いてあった気がする。

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