異彩を放つ歌とダンスに注目したいコンテンツ
量産される無機質なアイドルゲーム、世界観がないに等しいアニメソング……
……資本主義によって生み出された哀しいコンテンツにうんざりしてはいないだろうか?
今宵、そんなあなたにオススメしたいのが、アプリゲーム「スクールガールストライカーズ トゥインクルメロディーズ」(スクメロ)と、
そこから生まれたアイドルユニット「アプリコット・レグルス」だ。
作品に関する細かい説明は一切省くが、この作品の曲は他のアイドルゲームと違って、宇宙や未来を意識した(明確なテーマがある)歌詞が多い。
また、クオリティの高いダンスで他のゲームと差別化を図っている。
これは、客の奪い合いのために「売れ線」のキャラや曲が作られて個性がなくなっていく、普通のアイドルゲームとは違う。
こんな人にオススメ
この作品とグループは、次のような人にぜひオススメしたい。
意識が高い人
この作品の曲には、さまざまな意義深いメッセージが込められている。
例えば、「ユートピア」は多様性を認めない社会に警鐘を鳴らす歌だ。アイドルソングとは思えない重いテーマを歌っている。
「優しい風」は当たり前の日常や穏やかな自然環境への感謝を歌った曲で、ある意味で平和への願いも込められている気がする。
上記の2曲は、ライブでも涙を流す人がいたようだ。歌手の歌唱力のせいもあるが、そうした曲は歌詞の力が強く感じられる。
他にも、何気ない日常のありがたさを歌った曲がゲーム内で発表されている。
もちろん、女子中学生の初恋を歌った曲など、普通の曲もあるが、一部の楽曲の詩の力にもぜひ耳を傾けてほしい。
ダンスが好きな人
スクメロは、ダンスのフォーメーションが凝っている。
競合する他のゲームでは、フォーメーションは絶対変えないというものもある。
だが、このゲームでは右から2番目だった人が、曲の終わりにはセンターにいることもありえる。
振り付けもかわいいものが多いので、ダンスの振りをコピーしたい人にもよいかもしれない。
スクストが好きな人
本家スクスト*1をプレイしている人には、宇宙や未来などの世界観を意識した曲があることを紹介したい。
- サテライト・ラブ(ココナッツ・ベガ)
- オルヴォワール・プラネット
どちらの曲でも、地球をあとにして宇宙を旅する様子が描かれている。
他にも、上記で紹介した「優しい風」のように、スクスト本編に思いをはせながら聴くと最高にエモい曲がある。
- 例えば君の未来が(美山椿芽&篠宮明佳里)
- 晴空キラリ(棗いつみ&水沢薫/アルバム未収録)
もオススメだ。
このように、まさにスクストをリスペクトして作った曲が多い。
このゲームのスタッフが虎の威を借りてゲームを作っているわけではないことを理解してほしい。
ここはオススメできない
原作設定の一部改変
原作では「アルタイル・トルテ」の二番手である夜木沼伊緒さんが、スクメロではセンターになっているという改変がある。
スクストユーザーであれば、美山椿芽さんがセンターでなければおかしいと思う人もいることだろう。
今度発売するアルバムのジャケットでも伊緒さんがセンターであることが示唆されているので、原作ファンには少し残念だ。
CGのクオリティがイマイチ
肝心の3DCGが競合アプリに遠く及ばない。曲とダンスに力を入れているだけに、その価値を下げてしまうクオリティが残念だ。
もちろん、振り付けやフォーメーションなどは頑張っているので、そこは評価してほしい。
ライブを楽しむためのポイント
さて、アプリコット・レグルスは1/13に2ndライブを控えている。
会場が収容人数2000人の舞浜アンフィシアターということもあり、ぜひこのブログを読んでいるみなさんにも参加してもらいたい。
そこで、ライブを楽しむためのポイントをいくつか書いていきたい。
自己紹介のコール&レスポンス
レグルスの自己紹介には、公式で決められたコール(合いの手)がある。ぜひ覚えてライブに臨みたい。
- 「みんなの心に明かりを灯すよ!」と言われたら、「ま、まぶしー」
- 「夜空に輝く」と言われたら、「青い星」
- 「ほっと一息」と言われたら、「ティータイム」
- 「ラブパワー」と言われたら、「注入」
- 「レグルスの真っ白担当・水沢薫」と言われたら、「センパーイ」
そのほかで公式から促されるのは、「Pop and Jump」のサビで入れる合いの手。やる場合は、歌手の方から指示が入るはずだ。
それ以外はライブの妨害に当たるので、やらないほうがよい。
コールやクラップ(手拍子)は基本的に指示があったときにやるものであって、それ以外は歌い手だけでなく他の客にも迷惑だ。
2.5次元であることを忘れずに
メンバーの一部は他のアイドルグループにも所属しているが、アプリコット・レグルスの彼女たちはあくまで役を演じている。
したがって、芸名で呼ぶ行為は演者に対する冒とくに当たる。
また、そのグループのグッズを掲げる行為も世界観を壊しかねないので、遠慮すべきだ。
ダンスに注目
さて、上で説明した通り、スクメロは振り付けが凝っている。リアルライブでも、振りは極力全コピーしているようだ。
声優が歌ってくれるだけでも価値があるので振り付けは二の次、というようなライブもあるかもしれないが、アプリコット・レグルスのライブは違う。
特に、「Right on!!」の篠宮明佳里さんの振りは圧巻だ。
(ちなみに、新曲「Snow Planet」の作曲は明佳里役の富永美杜さん。この人すごい……)
ペンライトで応援
ペンライトは、アイドルのライブの必須アイテム。
ポキっと折るタイプのケミカルライトもあるが、私としては、電池式で色が変わるものをオススメしたい。
メンバーのパーソナルカラーは、
- 水沢薫:白
- 桐原香澄:緑
- 篠宮明佳里:オレンジ
- 藤代渚:青
- 上月真央:濃いピンク
となっている。
色が設定できるタイプのペンライトでは、ぜひ以上の色に設定したい。
ライブ中は、基本的には自分の推しメンバーの色をつけるのだが、各メンバーがセンターになっている曲(事実上の持ち歌)もある。
以上の曲は、センターのメンバーの色を掲げるときれいだ。
ちなみに、一部の会場では、曲をバックにVJ(ビデオジョッキー)と呼ばれるイメージ映像が流れている。
曲中にメンバーに合わせて色を変えたいという場合は、そちらを参考にするとよいだろう。
今後も続くレグルスの奇跡
1/13の2ndライブ、アルバム発売、ゲームキャラの追加など、今後の展開も盛りだくさん。
なので、ぜひこの機会にスクールガールストライカーズトゥインクルメロディーズ、ならびにアプリコット・レグルスに触れていただきたい。
ちなみに、今度出るアルバムには「プロキオン・プディング」など、スクストからのチームの曲もいくつか入っている。
それに加え、ドラマCD付きのほうには、チームごと(アザーズ、ミラ、アマンドを除く)の新作ボイスドラマが収録されている。
スクストの隊長さんはぜひ周りの隊長さんにも広めてほしい。