嫌なツイートはミュート・マイナス検索・専用アカウントで見えなくしよう
とあるアニメ番組を見ていると、Twitterから「行き過ぎたポリコレ」という言葉が流れてきた。
別のアニメでは、「展開が迷走している」とも。
私はそれらの作品を楽しんでいたのに、気分を害された。
なぜ嫌なツイートが見えてしまうのか?
どうすれば、見えなくできるのか?
嫌なツイートが見える理由
ファンとアンチの住み分けがなくなった
インターネット上に、考え方のおかしい人が現れた(または顕在化した)のか?
いや、そうではない。
ネットの変化の中で、住み分けがなくなったのだ。
昔のネットでは、掲示板(BBS)という方式がとられていた。
「スレッド(スレ)」と呼ばれる話題ごとの隔離部屋を作り、作品ごと・意見ごとの住み分けをしていた。
例えば、1つのアニメ作品でもファンスレとアンチスレがあった*1。
今のTwitter優勢の時代になると、スレッドという概念がなくなる。
ファンとアンチが同じ屋根の下で暮らす。
そのため、「アンチがファンスレに出張ってくる」のと似た状況になった。
アカウントベースでの付き合いになった
Twitterなどのソーシャルメディアでは、ユーザーが名前を出して、一個人として活動する。
これは、匿名(名無しさん)が前提だった掲示板時代とは大きく異なる。
意見ではなく人のつながりになった。
その影響で、多少の意見の違いがあっても、付き合わざるを得なくなった。
呟きたい内容があったが、TLへの影響に配慮して呟かないことも多い。
たしかに、気に入らないユーザーをブロックする機能はある。
しかし、親密なユーザー同士ではそれが難しい。
私も、度を超えた内容をツイートしている人しかブロックしていない。
いずれにしても、人付き合いのために、自分と合わない意見を目にせざるを得ないのが現状だ。
エゴサーチ:異なる意見を自ら浴びにいく
もちろん、Twitterはフォロワーの意見だけを見る場所ではない。
エゴサーチ(エゴサ)といって、好きな語句でTwitter上の発言を検索できる。
例えば、「ドラえもん」と検索すれば、Twitterのサイト全体からドラえもんに関するツイートを抽出する。
検索メモ機能を活用すれば、ドラえもんに関する検索結果をいつでも見られる。
ただ、エゴサでは、どこの馬の骨とも分からないドラえもんのアンチのツイートも見えてしまう。
それに、ドラえもんのアニメを毎週欠かさず見ている人のツイートも、テレビをつけたらたまたまドラえもんがやっていたという人のツイートも、検索に引っかかる。
検索とは、インターネットの海に自ら飛び込む行為である。
意見も興味関心の度合いも異なる人々がひしめき合う海に。
Twitterには、ファンとアンチを隔てる壁がない。
意見同士ではなく、人同士がつながる。
検索によって、自分と異なる意見も見えてしまう。
嫌な意見を見えなくする方法
ミュート機能を活用:アンチ・信者が使うワードに注目
自分と合わない意見を見ないようにする方法はないのか?
アンチや信者が使う言葉というのは、一定の傾向がある。
そうした人々には、単語に対するミュート機能が有効である。
例えば、「ポリコレ」というのもアンチが使う言葉だ。
ファンは、政治的正しさに魅力を感じて作品を見ているわけではない。
別のテーマに魅力を感じている。
ポリコレという言葉は、ファンの書き込みの中に登場しないだろう。
そうした用語をミュートすれば、過激なアンチや信者を視界からシャットアウトできる。
マイナス検索:エゴサからワードを除外
エゴサは、ミュート機能が使えない。
その代わり、単語に-(マイナス)をつけて検索すれば、その単語を検索から取り除ける。
(アニメ名) -ポリコレ
と入力すれば、アニメ名を含み、「ポリコレ」という単語を含まないツイートを検索できる。
一方で、2つ以上の言葉が連なった語句は、言葉を分割しないと除外してくれない。
(ゲーム名) -互換 -切り
で検索すれば、ゲーム名を含んでいて、「互換切り」を含まないツイートを検索できる。
ところで、ネット上では
:)
:(
を使えば、ポジティブ・ネガティブなツイートを抽出できるとする記事もある。
だが、実際は、顔文字を含むツイートを抽出しているようだ。
:(を含んでいて、喜びを表す顔文字なども拾ってしまうので、あまり意味はない。
エゴサ対策:自分のツイートを利用されないために
エゴサで嫌な意見を見たくない人もいれば、エゴサをされたくない人もいる。
熱狂的なファンやアンチに絡まれたくない人もいる。
最近は企業や芸能人、番組のスタッフなどもエゴサをしている。
そうした人に自分のツイートを見られたくない人は、エゴサ対策をしている。
例えば、単語を極端に省略して、検索しづらくするという手がある*2。
有名な例に、「ラブライブ!」を「ラ!」と略すというものがある。
さすがに、ラ!だけでは検索のしようがないため、有効な回避手段と言える。
あるいは、独自のハッシュタグを使っている人もいる。
自分のツイートしかないので、後で番組やイベントの感想を見返しやすくなる。
アカウントに鍵がかかっていない以上、他人に見られるのは仕方ない。
でも、工夫次第で、ツイートを見られる機会は減らせる。
専用のアカウントを作る
Twitterでは、機能ごとにアカウントを分けるのを禁止していない*3。
そのため、新しく専用のアカウント(例えば、アニメアカウント)を作り、意見の合う人だけをフォローすることも可能だ。
ただ、作品Aに対する意見が一致しても、作品Bでは意見が合わないかもしれない。
意見の合わない既存のフォロワーを隔離するのではなく、メインアカウントと異なる人間関係・情報網を構築しよう。
エゴサ&フォロー:特定の属性を抽出
応用技だが、特定の属性の人のツイートを見るというのも可能だ。
例えば、30代の独身男性が見るドラえもんと、6歳の子どもがいるお父さんが見るドラえもんは違うだろう。
独身男性が「ドラえもんはつまらない」とツイートしていたとしよう。
これをTwitter上の総意と考えてはいけない。
子どもがいるお父さんは、「子どもが楽しそうにドラえもんを見ていた」と呟いている可能性がある。
「子ども」「息子」「娘」などのキーワードを加えてエゴサする。
子育てに関するツイートをしている人をフォローする。
そうした方法で、特定の層の意見を抽出できる。
大人に不人気でも、子どもには大ウケしているという作品もたくさんある。
一部の意見に流されないようにしてほしい。
嫌なツイートを表示しない方法:
ミュート機能で、自分と異なる意見の持ち主が使う言葉を見えなくする。
エゴサでは、マイナス検索を活用する。
(逆にエゴサをされたくない人は、略語や自分専用のハッシュタグを使う。)
検索ワードやフォローする相手を工夫すれば、特定の属性の人の意見が見られる。
「わかりあおう」「説き伏せよう」とは思わないこと
人は自分と異なる意見を、簡単には受け入れない。
それはTwitterでも同じだ。
無理に議論に持ち込もうとはせず、無視してミュート、根拠のない誹謗中傷などはブロックすることが重要である。
それこそ、迷惑なユーザーとして、相手からブロックされる可能性がある。
相手を論破しようと思って、無理に突っかかってはいけない。
「正しい考え」に染めようと思ってはいけない。